Top雑感2012年8月(1日〜10日)

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8月1日 政治の動き
 昨日、あんな事を書いておいてなんだが、何故かテレビで普通のニュースも流すようになってきた。日本の競技が一段落し、勝てそうな
競技が無くなってきたからだろうか。そんなわけで見えてきた政治の動き。ゴタゴタしたまま衆議院で可決された消費税増税法案は
参議院ですんなり可決というわけにはいかないようだ。10日までにと言っている政党もあるが、政権与党は、党内の調整もあるので
お盆前は無理という見解を示しているようだ。20日頃か、と囁かれている。そんな最中、65才まで働きたい人全員の雇用を
義務づける法律が衆議院で可決しそうだ。厳密には高齢者雇用安定法の改正案だが、中身はそんな所のようだ。いやはや、このニュース
大事でしょ?スポーツなんかよりもずっと。これから年金の支給開始年齢が引き上げられていくに従って、義務づけられた年齢も
上がっていく・・・といいのだけど。まぁ、もっと大事なのは、年金がキチンと支給されるのか、という点なのだけど。

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8月2日 ツアーバス事故再び
 朝のニュースを見ていたら、いきなりバス事故のニュースが飛び込んで来ていた。東北自動車道でバスとトラックの事故があり
通行止めになっているというものだ。関越道のバス事故で、ツアーバスの安全性について色々と規制がかかったにも関わらず
またしても事故が起こってしまったのだ。バスの運転手は「少し眠かった」と話しているとか、軽い脳梗塞という診断を受けており
医師からは運転を控えるように言われていたとか、10時間という規制にも関わらず11時間運転する予定だったとか、色々な情報が
夜になって出てきている。まぁ規制を強化してみたところで、こういう事にはなるんだろうなと思っていた。事故をゼロにはできない
ので、いかに減らすかという観点で規制が敷かれるわけだけど、事業者としてはコストを抑える為に、どうやって規制に違反しない
ギリギリのところを攻めるかという事をするわけだ。勿論、安全であるという前提の上で・・・なのだけど・・・。走っている
高速バスの数と比較した事故の割合でいくと、やはり飛行機よりも多い気がする。値段をとるか低い事故率をとるか。

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8月3日 大手だからこそ か?
 液晶で一世を風靡したシャープが大規模な人員削減を発表した。四半期の決算で営業損益が941億円の赤字で、最終損益が
1384億円の赤字。それを受けて従業員の1割弱を削減すると発表したのだ。固定資産の売却なども併せて行うと発表。
原因は人員や資源を液晶事業に集中投資してきたが、液晶の市況が悪化したためと考えられている。そう、大手はこうなる事が
よくあるのだ。大きな収益が得られる事業で固定化し、成長軌道にのると、その成長を続ける為に同じ事業を続けざるを
得なくなり、収益の小さい新しい市場に手を出し辛くなる。そして、その成長を支えてきた市場が何らかの理由により
不況に陥ると一気に転落するのだ。シャープはまさにその流れに乗っているように見える。これからは次世代液晶パネルや
スマートフォンなど、テレビ以外の液晶分野で独自性を発揮する事を狙っているようだ。が、結局は液晶技術だったりするわけで。
収益が上がっている時にこそ、新しい市場に手を出しておかないといけないんだろうけど・・・。難しいなぁ。

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8月4日 そういえばどうなった?
 白熱電球の製造、販売の自粛という話が出て話題になったものの、その後、本当に全面的に禁止されたのか、店頭にはもう並んで
いないのか。ちょうど家電量販店に行く用事があったので、ついでに照明器具売り場に行き実態を見てきた。まず、何よりも変わったのが
圧倒的なまでのLED電球の数。エスカレーターを上がって正面の一番目立つ位置に、大量のLED電球が並んでいた。そこから少しズレた
所に行ってみてもLED電球ばかり。蛍光灯が並んでいるなぁなんて思っていたら、その先に昔ながらの電球のコーナーが。ナツメ球は
あったが、所謂昔ながらの白熱電球というのが見当たらなかった。色々な機能を持たせたタイプは売られていたのだが、ノーマルタイプは
無かったような気がする。実際に買おうとして徹底的に探しているわけではないので、見逃しているだけかもしれないが、かつては
見逃しようが無いくらいに陳列されていたと思うのだが。風呂場とか、スタンドとか、まだまだ需要はあると思うんだけどな。

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8月5日 マラソンでも何か起こるか?
 まさに今、開催されているロンドンオリンピック。開会式で選手じゃない人が紛れ込んでいたり、審判の問題が色々あったりと
運営側にとっては散々な状態になっている。そして日本時間の今日の夜、女子マラソンがある。これまでの流れで行くと、マラソンの
最中にとんでもない事が起こるんじゃないかと噂していた。全く関係ない人が自転車で先導をするとか、市民ランナーが混ざって
普通にレースをしているとか、コースが複雑だから先導が間違うとか色々。何かが起こりそうだなと思って中継を見てみたら
思い切り雨だったという。レースの途中で天候も変化するというコンディション。下手なトラブルよりも余程厳しい。
ところで、今回のオリンピックの陸上でのゼッケン、後ろは番号なのに前はファミリーネームが入っているという、
いかにもテレビを意識した構成になっている。ますますオリンピックの商業的な意味が強くなっている気がした。

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8月6日 火星に着陸
 NASAの探査機が火星に無事に着陸した。今回の名前はキュリオシティ。前回のオポチュニティではエアバッグを装着して強引に
着陸したわけだが、今回は重量の関係でそれができない。エンジンの逆噴射で減速した後、探査機をクレーンのようなものでつり下げて
着陸、クレーン部分は安全な地点まで飛ばして落下させるというもの。まぁこれだけなら簡単にできそうなのだが、問題はそのタイムラグ。
火星まで電波が届くのに14分ほどかかるため、リアルタイムでの操作ができないのだ。火星の大気圏突入から速度をゼロ付近まで落とす
のに許される時間は7分という事で、どうしても自動化しないといけない。実際は秒刻みで自動化された作業が全て正しく行われる
必要があるのだそうだ。で、実際にできて見事に着陸したわけだ。NASAはやっぱり凄いなと。おそらく、何かしら想定外の事で
着陸地点がズレたとしても、それを修正するくらいのバックアッププログラムは組み込んでいた事だろう。東日本大震災の時のような
想定外は許されないのだから。どれだけ緻密なプログラムが組まれ、どれくらいのバックアッププログラムがあったのか
その辺りを見れるものなら見てみたい。

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8月7日 急転直下
 言葉の意味を調べると分かると思うが、直下ではないかもしれない。オリンピックの影で国会の動きがきな臭くなってきたなぁと
思っていたところだった。噂は出ていたのだが、今日の夕方、内閣不信任決議案が衆議院に提出された。国会では不信任決議案は
最優先で議論される事になるので、他の審議がストップする事になる。今回、面白いのはこれを提出したのが野党第一党ではなく、
議員数の少ない6政党が合同で出したものだという点。第一党のところも出そうとしていたところ、先を越された形だ。国会では
1回の会期中に同じ審議を2回行わないので、第一党が後から提出してもそのまま却下される可能性があるのだ。今回の不信任決議案に
この政党がどのような態度で臨むのか、それが見物だ。解散に追い込む為に仕方なく乗ってくるのか、自分達で提出したものに
こだわって否決側に回るのか。オリンピックよりもずっと面白そうだ。

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8月8日 近い将来
 いかにも、という言葉だなと思ったのは私だけではあるまい。消費税増税関連法案の参議採決を巡る動きの中で、衆議院の
解散の時期について、与党側が出した回答だ。「法案の成立の暁には近い将来に信を問う」と。まぁ色々な駆け引きがあって
時期を明示できないのは理解できるが、そうだったとしても、このどのようにでも理解できる発言は「いかにも」という感じだ。
勿論、野党側が納得するはずもなく・・・。この「近い」が1週間なのか1ヶ月なのか、半年なのか1年なのかハッキリしないのが
ミソなのだ。「あなたはそう解釈したのかもしれないが、私はそんなつもりで言ったわけではない」という、これもまた常套句
のようなもので逃げる手段を残した発言だ。いやぁ、凄いなと、純粋にそう思ってしまう。上手い逃げの口実があったものだ、と。
この衆議院の解散の問題、もうしばらく尾を引きそうなので、じっくりと見守っていきたいと思っている。オリンピックの話題よりも
余程大事なんじゃないかと思うのだが、テレビのニュースではイマイチ取り上げてくれない。オリンピックの話題は、オリンピック
関連の番組の中だけでいいじゃん、とか思ってしまう。

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8月9日 近いうち
 昨日のネタを書いた直後だった。党首が会談をして、結果として「近いうち」の衆議院解散という形で折り合いを付けたという
ニュースが流れたのは。国会議員が雁首揃えて言葉遊びをしているのかよと思う一方で、これは裏では時期が決まったけど、言えないから
表現を微妙に変えたな、というのが見え隠れする。ところで、内閣や国会議員は、国を背負っているという感覚なんだろうか、それとも
国のトップに立っているという感覚なんだろうか。株式会社を国に例えた例を時々見るが、株主は国民とされる事が多い。株式会社で
一番偉いのは誰かという問題は出てくるのだが、最高の意思決定機関である株主総会の構成員である株主が最も力を持つと言って
いいのではないだろうか。そう考えたとき、国会議員、内閣は国を背負っているのではないだろうか。昨今の国会運営を見ていると
国民は反発しても口だけだから・・・という思っているフシがある。自分たちの決定には従う筈だ、と。何て言うか、ホント日本人は
大人しいよな・・・。

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8月10日 さぁ法律は通った
 もう昨日のうちにどうなるのかは分かっていたのだが、消費税率の増税に関する法案が参議院でも可決された。全部で8つの法案が
通ったようだ。で、一体改革の筈の社会保障は「社会保障制度改革国民会議」に託されたわけだけど、その設置はまだまだ先になりそうだ。
で、問題はここから。最近の世論調査での支持率は22%だったか。で、これだけ重要な法案を通して、「近いうち」の解散。
法案は通ったわけだから、あとは「近いうち」がいつなのか、という問題になっているわけだ。いや、本当にいつなんだよ・・・。
次の選挙でどんなネタをやらかすかを考える身としては、時期がハッキリしてくれないと困るのだ。色々準備する場合もあるわけだし。
で、消費税は上がるわけだけど・・・一人暮らしとは言っても、やっぱりキツイなぁというのが正直なところ。帰りが遅くなったから
コンビニで弁当を買って帰ろうという気にすらならなくなるかもしれない。消費税が上がった分だけ収入が増えるわけでもないので
支出を抑える形になるわけだからだ。困ったなぁ・・・。

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