Top雑感2012年4月(21日〜30日)

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4月21日 新東名 走破
 開通から1週間経った新東名高速道路を走破した。午前中は別の用事があったので、午後から向かい、大体午後3時頃から
下り方向に走り、最後まで行って、一旦高速を降り、再び乗り直して上り線を走った。わざわざ往復を走ったのは、下りでは
SA・PAが混み過ぎていて全く寄れなかったから。本線から別れる減速車線をはみ出すくらいの勢いで車列ができていた。
上りは午後7時過ぎ。駐車場が混雑とか満車とかいう表示がされているが、車列はできておらず、駐車場もそれなりに空いていたので
全部寄ってみた。細かい事は書かないが、その設計にあったように、確かにカーブが緩い。東名高速に戻った時に、こんなに
曲がっているのかと思ってしまったほど。そしておそらく、勾配も小さいと思う。そんなわけで、ある意味では単調な運転になる。
道路そのものとしてはトンネルが多いのが気になるが、トンネル内も含めてもう1車線作れるほどに広くなっていて
かなり快適。あとはSA・PAの混雑が一段落するのを待つだけだ。1年はかからないだろう。

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4月22日 渋滞情報 再び
 走破した後だからこそ分かる高速道路の渋滞状況というものがある。実際には傾斜だったり、IC出口の加速車線の短さだったり、
人気のSAだったりするのだが、誰かが書いたレポートや数字だけでは分からない事もある。勿論、実際に走っても分からない所もある。
で、今日、走破した新東名高速の渋滞情報を眺めていた。でまぁ、恐ろしい程に渋滞を示す記号が出なかった。実は昨日、走破したときも
高速道路上で渋滞情報をチェックしたのだが、その時には渋滞は全く無かった。だが、実際に走ってみるとSA・PAの減速車線を超えて
車列があった。その程度では「渋滞」とは認識されないようだ。車線の数が工夫されており、仮に並んだとしても本線の渋滞が
起こりにくいようになっているわけだが、それが上手く機能しているようだ。でも、実際には並んでいたわけで、おそらく今日も。
確かに今日は現地の天気は悪かったのだろうが、渋滞の緩和効果はかなり大きいようだ。もっとも、相変わらず御殿場から東京寄りで
渋滞が起こっていたのだが。

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4月23日 電力需給見込み
 日本の電力各社がこの夏の需給見通しを発表した。気温に左右されるので、データとしては2010年並みの猛暑という仮定であり、
原発の再稼働は無し。電力不足の恐れがあるのは関西電力、九州電力、北海道電力。関西電力は特に原発の割合が高いので16.3%の
不足を見込んでいるようだ。東北電力、四国電力は予備力不足。中部、中国、東京電力は4.5%以上の余剰を見込んでおり、
十分だろうとされている。勿論、節電が定着したので、という仮定付きだ。全体を通じて、去年とは様相が変わったなというのが
正直な感想だ。足りないと言われ、計画停電まで実施した東京電力が余裕を持ち、計画停電が嫌で関西に逃げたオフィスが、今度は
電力不足に頭を悩ませる事になるとは・・・。どこまで信用できる数字なのかは分からないが、「余剰」という数字を出してきたあたりが
信頼できると感じさせる根拠になりそうだ。これまでの原発無しでは不足しますの一辺倒ではなくなったのだから。関西では
計画停電もあるのだろうか。去年、関東では自動車業界が休日をズラす事でピークカットに貢献していたわけだけど、その辺りは
見込まれているのだろうか。思うところは色々とある発表だ。

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4月24日 続・電力需給見込み
 昨日の夜のニュースでは既に報道されていたのだが、実際に会社で調べてみると、このニュースを見ている人と見ていない人が
半々くらいの割合でいた。で、色々と意見を聞いてみると「結局は分からない」という人が多かった。何よりも、見込んでいるのが
去年並みの節電であり、「去年はやりすぎだっただろ」という人が多いのだ。確かに去年は異常だった。ピーク時だけ乗り切ればいいのに
何故か夜になっても街灯を消していたり、コンビニやファミレスの看板の電気が消えていたり、街が暗くなった。それはそれで
新鮮だったのだがやはり状況としては異常。今年はそこまでの節電は見込めないのではないか、という意見が多かった。確かに
そんな気はする。ところで、政府は稼働している原発がゼロになるのはマズイとばかりに動いているように見えるが、現在も稼働
しているのは北海道電力の1基のみであり、それをもって全国でゼロになるのはマズイとするのはおかしくないだろうか。問題の
東京電力管内や関西電力管内は既にゼロ。それでも十分に回っている。稼働している原発の数ではなく、その原発がどこに電気を
供給しているのかも加味して議論をしなくてはいけないと思うのだが。ちなみに残った1基も5月上旬には止まる。さてさて、
その後はどうなる事やら。

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4月25日 東京電力事業計画
 原子力損害賠償支援機構と東京電力が総合特別事業計画を固めた。主な内容とされたものを見たのだが、目についたのは以下のもの。
政府が1兆円を出資して議決権を50%超。家庭用電気料金を7月から10%値上げ。2013年度に柏崎刈羽原発を再稼働して黒字化、
15年度に電気料金の値下げ。社内カンパニー制導入。取締役を16人から半減。10年で3兆円のコスト削減。関係会社との取引見直し。
経費削減。うん、まぁね・・・という感じだ。原発を再稼働させる見込みが全く立たない状態である上、今年の夏は電力が足りるという
予想が出ている状態で、東京電力の原発を再稼働するという話になるのかが微妙なところだ。13年度中ということは、あと1年そこそこ。
それまでに「原発を再稼働させないといけない」という風潮が出てくるかどうかだ。そして、件の柏崎刈羽原発は、今日になって
断層についての再調査が指示された状態。場合によっては丸っきり稼働させられないという可能性も残されている。所詮、計画は
計画でしかない・・・と切り捨てる事もできるが。

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4月26日 収束には何年?
 チェルノブイリ原発で事故が起こったのは今から26年前になるそうだ。建物を覆った石棺も老朽化が進んでいる。そこで
新たにドーム状の石棺を作る工事が今日から始まった。鉄骨の骨組みにパネルを組み合わせた物で3年後の完成を目指す。
耐用年数は100年だとか。このシェルターの計画は数年前にテレビで見て知っていたのだが、とうとう着工したようだ。
それにしてもまだまだ先の長い話になりそうだ。今の計画では収束まで100年とされている。まだまだ遠い未来だ。
こういうタイムスケールでの話を見せられると、福島の事故が収束するのはいつになるんだろうかと思ってしまう。
今の所、40年と言われているが。勿論、チェルノブイリだけを例に挙げるのは卑怯であり、スリーマイル島のような例もあるので
一概には言えないのだが。ま、事故を起こすとこれだけ大変だという事だ。

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4月27日 ハンド・パワー
 あの有名な手品師の話ではない。詐欺だ。手をかざして病気を治す「ハンド・パワー」や「マインドパワー」などの力を習得する
セミナー名目で受講料を騙しとったという事件があり、被害者が訴訟を起こした。原告は7人、総額1100万円の損害賠償だとか。
習得セミナーの受講料は70万円、治療を受けて治療費を払った人もいるのだとか。この手の詐欺事件、時々見かけるのだが、
どうしてこんなもんで騙されるんだろう?と思ってしまう。この事件は特にお粗末で、それっぽい名前を付ける事もせずに、
そのままの「ハンド・パワー」。ちょっと科学の知識を使えば分かりそうなものなのに・・・と思うのは私が化学を生業にしているから
だろうか。そして逆にも思う。詐欺師の方も「これでいける」と思うからこそ実行するのだろうが、その場で「ハンドパワー」に
待ったがかからなかったのだろうか。それはそれで凄いと思う。せめてもう少しもっともらしい名前を。

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4月28日 書籍電子化
 イマイチ日本では広まらない電子書籍。iPadのような端末は売れているものの、紙媒体よりも高いというのが問題だろうか。
自分で書籍を裁断、スキャンする自炊もある。そんな電子化の代行業者もあるのだが、業務を止めると発表した。作家、漫画家らが
違法だとして訴訟を起こしたことを受けてのもの。これでまた電子化が進まなくなる。電子化が必ずしもいいとは言わない。
参考書などで必要な記述を探す時や、小説で少し前を振り返りたい時には、紙でページをパラパラめくった方が探し易いし、
雑誌等の斜め読みも圧倒的にやりやすい。だからこそ、私は電子書籍があまり好きではないのだが、需要はそればかりではないのも
また事実。私のように、引っ越しの荷物の大半が本という人だっている事だろう。そうなると電子化できたら・・・と思わなくもない。
結局、本の業界は流通まで含めて色々と保護されている状態だから、電子化が進むと職を失いかねない人が出てくるのが問題なのだろう。
もうしばらく、電子化の波は訪れなさそうだ。

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4月29日 居酒屋で緊急地震速報
 今日の夕方、関東地方の一部では緊急地震速報が鳴った。その時、私はまさに居酒屋で飲んでいた。場所はビルの3階。私の携帯電話は
対応していないのだが、周りの客で多くの人の携帯電話からあの特有の音が鳴っていた。その少し後に確かに揺れていた。その時、
居酒屋の中では何が起こっていたか・・・。とりあえず、多くの人の携帯電話から緊急地震速報の音が鳴った。一緒に飲んでいた人も
例外ではない。その後、揺れが来て「おぉ、揺れている」と多くの客が口にした後、揺れが収まって終了・・・。必要以上に
危機感を抱く必要は無いのだが、あまりにも適当過ぎないか、と。店員は普通通りの接客を行っていたし、厨房も特に混乱した様子は
見られなかった。そう考えると、緊急地震速報とは一体何なのか、という疑問が頭をよぎる。おそらくここだけではなく
全国各地に同じ様に、1年以上経った今、昔と何も変わらないようになってしまったのだ。

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4月30日 食品中のセシウム
 今月から食品中の放射性セシウム濃度の基準が「暫定」から新しいものに切り替わった。1キロ当たり100ベクレルと、暫定の
500ベクレルから厳しくなった。この1ヶ月で基準を超えたのは9県の食品で51品目、333件になっているそうだ。厚労省は
「数値が高くなりやすい食品を多く調べている」というコメントを出している。ところで、こういう報道を久しぶりに見たなと
思ったのは私だけではないだろう。暫定の頃だが、基準値を超えた食品が出る度に大きく報道されていた時期があったと思う。
その結果に農家が一喜一憂していた。それが今や1ヶ月まとめての発表、しかも細かい品目の発表は無し。それだけ基準を
超えた食品を流通させない仕組みができたとも考えられるが、本当にそうなっているのかを知る事はできないわけで。例によって
過度に反応する事は危険なのだが、一般消費者としては気になるところだ。風評被害とも言われるが、実際に検出されている
のは事実であって、キッチリと流通していない事を併せて示せばそれでいいと思うのだが・・・。

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