Toyohashi Look & Walk
ハッチョウトンボ
(1997.6.23 撮影) 【出現期 6月上旬〜9月上旬】
はねの長さ約15mm、胴の長さ2cmほどの小さなトンボで、
成熟した雄はとても鮮やかな赤色をしていて目立ちますが、
雌と成熟していない雄は黄色に黒の縞模様の地味な姿をしています。
はねは透明で胴に近い部分は橙黄色をおび、先端に一点黒い部分があります。
生息地は湿地に限られ、市内では葦毛湿原
や市南部に広がる天伯原台地に点在する小湿地などで見ることができます。
上の写真は天白山神社東にある200平方メートルほどの湿地で撮影したものです。
晴れた風のない日の夕方、せまい湿地で無数の小さなトンボが乱舞あるいは草にとまってはねを休める姿は、
いつまで見ていても飽きません。ここのトンボは近づいてもあまり逃げず、
写真のように指を間近まで近づけることができました。
ハッチョウトンボの名は、
現在の名古屋市千種区あたりであった矢田の八丁目で見られたのでついたそうで、
江戸時代から知られていたようです。