Top雑感2015年3月(1日〜10日)

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3月1日 就活サイトのダウン
 今日の午前0時より、2016年度卒業生の就職活動が解禁に。それに伴って、大手就職活動サイトにアクセスが集中し、繋がりにくい
状態になったようだ。2つのサイト共に30分〜1時間は厳しかったようだ。これ、毎回の就活解禁時の恒例行事のようになっているらしく
いつも通り、という感じであるらしい。私が就職活動をした時にもこれらのサイト経由でないと申し込めない企業があったのだが、
今ではもっと割合が増えている事だろう。まぁ早めにアクセスして会社説明会の席を確保しないと、そもそもその会社に就職する
糸口すら無くなってしまうのが現実なので、学生側も必死なのだろう。それは分かるのだが、もう少し何とかならないものだろうか。
日本の場合はどうしても新卒での一斉採用がメインなのが原因なのだが。その方が一斉に研修ができるのでコスト面でも有利なのは
分かるのだが、偏りすぎだと思うのだ。さて、ダウンする就活サイト。どうやら初日だけの問題らしいので、増強するコストも無駄
だろうし、毎年恒例になっていくんだろう。まぁ仕方ないかな。

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3月2日 今、何故かCDとMD
 ある電機メーカーがCDとMDを1つのボディに入れたプレイヤーをリリースする。これがなかなか高機能なのだ。CD、MDそれぞれ
独立したアナログとデジタルのアウトプット端子を持つ他、RS−232Cでシリアル接続して外部からコントロール可能。CDでは
フェードイン、フェードアウトは当然として、A-Bリピート、ピッチコントロール、キーコントロールもできる。はMP3、WAVファイルも
再生可能ということで、これでもか、というくらいに機能を盛り込んでいる。どうやら一般の家庭向けというよりは、会議室や
ダンスホールなどでの設備のリプレースを狙っているようなのだが・・・。いつの時代でも、一世代前のメディアを使える機械
というのは需要があるみたいだ。同じメーカーは昨年、ダブルオートリバースカセットデッキの新型を発表するなど、ニッチな世界を
狙ってきているフシもあり、そういうニーズを独り占めする戦略なのだろう。昔から使っている物だから、と変えられない人も
いるのは事実なわけで。ある意味、市場を独占できる可能性を秘めているのかもしれない。規模は小さいかもしれないが。

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3月3日 そのお金は何処に消えた?
 東日本大震災関連のニュースが最近増えてきたのは、もうじき丸4年が経とうとしているからなのだろう。そんな中で、気になる
ニュースが。復興予算として国が2011年〜2013年に計上した総額25兆円のうち、少なくとも9兆円が使われていなかったという。
年度をまたぐ事業の為に作られた基金については、6割が使われていないという。被災地のニーズと事業が合っていないといった
ミスマッチも起こっているようだ。さて、このお金は何処に行ったのか?ひたすらに繰り越しているのであれば、いい加減役人は
要らないという話になりかねない。そもそも、予算に紐を付けて被災地に流し込むからミスマッチが起こるわけで、使い道は
現地に任せるという事はできないのだろうか?このお金だって税金から出ているわけだし、折角だから復興に有意義に使われる
べきだ。こんな状態なら、その分を減税するか何かして欲しいものだ。おそらく、今年度もこんな感じで続くのであろう事を
考えると、なかなかに頭が痛い。

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3月4日 アバターで通う高校
 冗談みたいなものかと思いきや、今度の4月に本当に開校される。千葉県の高校が運営母体で、広域通信制高等学校として文科省の
認可も下りている。入学時にアバターを作り、Web上の仮想の校舎に登校、動画で行われる授業を受けて、規定の単位を取得すれば
高校卒業資格が与えられるというもの。実際の学校には年4日行けばいいそうだ。レポートや小テストのほか、釣りや農業のゲーム
でもポイントがたまり、アバターのアクセサリー等を購入できるようになるという。来るところまで来たなという感じだ。
こういう所ではないと通えない人もいるだろうし、わざわざ学校に通って授業を受ける事に大きな意味はないのだろう。
大きな課題があるとすれば、この高校を選ぶ動機だ。なんらかの事情があるのならそれでいいだろうが、楽そうだからといった
逃げの理由で選択する人が出てくるとしたら問題かもしれない。高校はある程度の社会性も学ぶ場だと思う。そこから逃げていては
社会に出てから苦労しそうな気がするからだ。Webでの願書受付も始まっているらしいし、これからどうなるのだろうか。

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3月5日 受信料義務化?
 公共放送の受信料について、NHKの会長が義務化できれば素晴らしい、法律で定めて頂ければありがたいと衆議院の総務委員会で
発言した。今年度では76%の支払い率が見込まれているのだが、それを上げていきたいという事のようだ。私の場合はテレビが
ついている時間のほとんどが公共放送なので、払っているのだが、近くにはやはり拒否している人もいる。テレビを買った時点で
契約が義務付けられているというのがおかしい、というのがその理論のようだ。契約を拒否する手段が残されていないというのが
対等ではない、との事。最近ではテレビ以外にもスマートフォンやパソコンでも受信料を徴収しようという話も出ている。それは
さすがにやりすぎだと思うのだが、支払い率を上げたいのであれば、それに相応しいような役割を果たせばいいだけの事だと思う。
視聴者に媚びるのではなく、公共放送の果たすべき役割をきっちり果たして、民法にはできない事をすべきだと思うのだ。
見る価値が無いと思われている間は支払い率は上がらないだろう。

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3月6日 スマホのガラパゴス化
 今ではフィーチャーフォンと呼ばれるものが主流だった時代、日本の携帯電話は独自の進化を遂げたことから、ガラパゴス化している
と言われたものだ。スマートフォンが出て電話機の機能はメーカー側が作るものではなく、利用者がアプリケーションをインストール
することで作る時代に入り、ガラパゴス化は抑えられたと考えられていた。しかし、スマートフォンでもガラパゴス化が進んでいる
のだという。世界的な携帯電話、モバイルに関するイベントでは日本の市場とは一線を画する機種が多く出ているのだという。
具体的には新興国向けのミドルレンジの機種が多いのだとか。まぁ分からんではない。成長市場である新興国を狙うのは、当然と
言えば当然の流れだからだ。日本人の使い方が変というよりは、市場としてハイエンドモデルばかり売れる実態がおかしいのだ。
そこにわざわざ売り込む必要はないだろう。日本は結局そういう流れになる国なのかもしれない。メーカーにとっては、いいお客様
といったところか。

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3月7日 有給5日の義務
 企業側が社員に有給休暇を強制的に取得させる制度の内容がある程度見てきた。年10日以上の年休を付与される社員に、年5日分の
有給を取得させることを企業の義務とする、というもののようだ。社員自らが5日以上を取得していれば問題ないが、不足分は
企業側が義務を負う事になる。狙いは日本の有給取得率を上げる事にあるようだなのだが、こうやって数字を上げても何の意味があるのか
さっぱり分からない。私は有給をほとんど消化しない側の人間なのだが、強制的に取得させられるというのは、大きなお世話だ。
今のところ、罰則規定がどうなっているのかまでは分からないのだが、コンプライアンスがどうのこうのと騒がれる昨今なので
きっと多くの企業が守る方向にいくのだろう。結局は丸1日のサービス残業が増えるだけという気がしないわけでもない。
多くの会社がサービス残業を黙認しているわけだが、それが増えるだけのことだろう。上辺の数字だけを改善しても何にもならない。
現場の実情を踏まえた制度を作らないと解決しない問題だと思うわけだが・・・。所詮は役所がやる事だからな。

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3月8日 WinXPのシェア
 今、なぜかWindowsXPのシャアが上がっている。サポートが終わり2014年11月には14%までシェアが落ちていたのだが、12月から
シェアが伸び、2月では19%まで回復しているという。逆に落ちているのがWIndows8で、一時は6%台まで上がっていたのだが、
現在は3.5%。理由ははっきりしない。サポートが終わったものの、結局は軽くて使いやすいXPに舞い戻る利用者がいるという見方も
あるし、所得の低い国ではサポート終了後の余ったPCが流通しているという見方もされている。海賊版が出ているとも。現象としては
なかなか面白いのだが、この数字の影で恐ろしい数字が出ている。 Windows8のシェアだ。発売は2012年10月末頃。もう2年半近く
経とうというのに、シェアはたった3.5%。絶望的じゃないか?メインストリームのサポートは最低5年とされているので、その半分を
すぎているのにこのシェアはヤバい。ちなみに、シェアのトップはWindows7。50%弱の数字を出している。やっぱり8は失敗作
という事なのか?

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3月9日 震災遺構
 やはりこの日が近くなると、この手のニュースが増えてくる。まもなく東日本大震災から4年が経過する。3月11日だ。今日の夜の
ニュースで出ていたのが震災遺構の話だ。地震や津波の被害を受けた建物を保存するのか解体するのか、各地で様々な議論が
行われたり、住民の運動が起こっていたり。中には県が管理をすることで20年間は結論を出さないという提案がなされたところも。
広島に原子爆弾が落とされた後、今の原爆ドームも保存か、解体かで揉めたのだそうだ。保存が決定したのは20年後の事。
その例を受けての20年間の保留だったようだ。その土地に思い入れのない私がとやかく言える事ではないが、新しい街を作る事を
考えると、取り壊すべきのような気がする。いつまでも過去に縛られている場合ではないだろうし、辛い記憶が蘇る人がいるだろう。
そして何よりも、原爆の頃よりも圧倒的に多くの記録映像が残っているのだ。わざわざ遺構を残す事にどれだけの意味があるのか、
という事だ。そこに思い入れという数字では判断できないものが加わると判断は難しくなるのだろうけど・・・。これからも
この手のニュースは増えていくのだろう。特に来年は多そうだ。

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3月10日 魅力が・・・
 京都の祇園で「うどん博物館」を運営していた一般財団法人うどんミュージアムが自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けた。
負債は8000万円。2012年10月に設立された法人で、日本全国45種類以上のうどんに関する歴史や食べ方、だし汁の展示紹介の他、
30種類以上のうどんを施設内で調理して提供していたという。だが、比較的値段が高いこともあってか、団体客などの集客力に欠け
今回の破産に至ったようだ。色々と思うところはあるのだが、京都の祇園に行って「さぁうどんだ」とはならないだろう。うどん県を
自称する香川県なら可能性はあったかもしれないが、なかなか・・・。どうやら「うどん検定」なるイベントも行っていたようだが
それでもダメだったようで。いくら出汁の文化ど真ん中であったとしても祇園という土地に負けているような気がしている。私も
学会などで何度か京都に行っているが、全く知らなかった。残念でしたとしか表現できないのだが、何か物事を始めるのには、コンセプト
だけではダメだという事なのかもしれない。

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