Top雑感2015年2月(1日〜10日)

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2月1日 恵方巻き商戦
 世間の恵方巻き商戦が加熱している。関西が発祥だが、コンビニでの売り出しなどの影響で、全国的に広まっており、今や当然のような
雰囲気にさえなりつつある状態。具材に豪華なものを入れたり、金粉で飾ったりと凄いことになっている。数千円のレベルから、中には
1万円を超えるものまで販売されているようだ。日本人ってやっぱりこういう風習に乗せられ易いんだよなぁという気がしてしまう。
外国から入ってきた風習ではないだけマシかもしれないが、あっという間に全国に広まったのは、国民気質か何かのバックグラウンドが
あるのだと思う。節分の豆まきすら適当だった私は、きっと今年も何もしないと思うのだけど。そして何かと起こる、妙な高級路線。
1万円って・・・。縁起物だからある程度の出費をするのは当然という空気がやはりあるのだろう。これは完全に日本人気質。
いまいち理解できないんだよなぁ・・・。

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2月2日 記念Suica
 東京駅開業100執念の記念Suicaのの購入申し込みが、今日の午前8時までに169万枚を超えたという。1万5千枚の限定発売を
予定していて大混乱になったあれだ。希望者全員に販売する事になっており、申し込みは2月9日まで。最終的に何枚になるかは
分からないという状態のようだ。これだけの希望者がいるのに、1万5千枚というのはなかなかありえない。実際、申し込み初日で
48万枚の申し込みがあったという。JRはどこまで読みが甘いんだ?という感じだ。年度内の発送は10万枚とされているので、
全く足りていない。今回の場合、買えない事がニュースになったために、余計に人気が高まったような気がする。勿論
それでも別に要らないという人がいるのも事実。結局はSuicaでしょ?と冷めた目で見ているのは私だけではないはずだ。

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2月3日 24方位
 節分。恵方巻きについては先日ネタにしたわけだけど、その時の恵方について。これ、陰陽道が由来なので、24方位が使われている。
世間一般では16方位で恵方が示されるのだが、厳密にはずれている。こういう方位については作図できるのかどうかが大事なのだろう。
分度器なんてものが無いような時代にも方位を考える必要があったからだ。1本の直線に垂直な線を引き、角の二等分を繰り返すと
4方位、8方位、16方位と増えていく。で、陰陽道の24方位。これ、15°ごとに線を引く必要があるのだけど、これが意外と簡単に
作図できるのだ。直角の三等分というのは作図できるので、さらに二等分にすると15°が作図できる・・・のだけど、果たして
昔の人がそうやって作図したのかどうかは不明だ。ただし、こうやって作図できる角度が使われているのには、何か感じるものがある。

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2月4日 生のままのトンカツ
 名古屋の百貨店で販売された恵方巻きの中に、加熱していない、生のままのトンカツが入っていたという。製造会社が例年は揚げた
冷凍トンカツを購入しているのだが、今年は揚げていないトンカツを購入、例年と同様にそのまま味噌を塗って恵方巻きの中に入れた
のだという。今のところ健康被害は報告されていないというのだが・・・。まぁ起こってしまったものは仕方ないのだが、気になる
のは、果たしてそれを「トンカツ」と呼んでいいのかどうか、という点だ。揚げていないのに「カツ」というのはおかしくないだろうか。
じゃぁどう呼べばいいのかと聞かれると困るのだけど。まぁいろんな事が起こるものだなとしみじみ思ってしまうが、健康被害がない
というのがなかなか。豚肉って意外と安全なのか?

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2月5日 気象庁のtwitter
 1月末に気象庁がtwitterの公式アカウントを作成したのだそうだ。災害への警戒呼び掛けや、気象庁の最新の取り組みなどの報道発表、
気象科学館の案内、イベントの告知などを行っているという。しかし、警報などの防災情報は発信せず、報道や気象庁のWebページから
最新情報を入手するよう呼び掛けているそうだ。確かに市町村単位で発表される警報を地域性のないtwitterで発信するというのは
場違いだし、いざ本当にすべての警報や注意報を流していては、そればかりでタイムラインが埋まってしまうだろう。だたし、もう
1点指摘している「twitterでは速報性に疑問がある」というのには疑問が残るが。気にすべきは速報性ではなく、終わってしまった
情報が残り続けて、それを見た人が誤解する恐れがあることだ。しかしまぁ、勿体ないなぁという気はする。なんとか上手いこと
やって欲しい。折角の公式アカウントが単なる報道発表だらけで埋まるのなら、あまりにも悲しい。

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2月6日 選挙を18歳から
 今国会に選挙権年齢を18歳に引き下げる公職選挙法の改正案が提出されそうだ。昨年秋にも出されていたが、衆議院の解散で廃案に
なっていたものだ。今国会で成立を目指すとしており、成立すると国政選挙としては来年の参議院選挙から適用になるようだ。
憲法改正の国民投票は既に18歳以上になっているので、それに続いての年齢引き下げとなった。世界の他の国がどうであるかは
別問題として、個人的には賛成。これだけ少子高齢化が進むと、選挙権を持つ人も高齢者側に偏ることになる。そうなると若者向けの
政策を打ち出しても当選しづらい状態になる。やはりそれはまずいと思うからだ。問題は、今の政治の状態に若者が関心を持っていない
という点だ。若者にも責任はあるが、高齢者優遇の政策ばかりを行っている今の政治の状態にも問題があると思う。選挙権の年齢を
引き下げても、投票に行く人が増えなければ何の意味もないわけで。若者にとっても魅力的な政治をして欲しいと思う。

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2月7日 異物混入
 食品への異物混入が話題になり問題になる事が多い。某ファーストフード店が異物混入の影響で営業赤字に落ち込んだほどだ。
そんな中、有名お菓子メーカーの商品の中にプラスチック片があったとして81万個を自主回収した。製造する機械のプラスチック製の
カバーに欠けた跡があったのだという。その結果が今回の81万個の自主回収となったわけだ。メーカー側としてはそれくらいの事を
するだけの責任があるという認識なのだろうけど、本当にそこまでする必要があったのだろうか。混入していたというプラスチック片と
欠けていた部分との形がピッタリ合えばそれでいいんじゃないか?とか思ってしまう私は認識が甘いのだろう。目に見えないような
小さな破片が入っているかもしれない・・・と言われた時に否定できないのだが。色々と敏感になっているのは分かるのだが、過剰に
反応してはいないだろうか。考え直してもいいのでは?

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2月8日 高度プロフェッショナル制度
 今、厚労省が進めている時間給ではなく成果で評価しようとする制度の事だ。労働政策審議会の分科会で色々と固まったようだ。
対象者は年収1075万円以上で、為替ディーラーやコンサルタント、研究開発などの「高い専門知識を持つ労働者」が想定されている
らしく、高度プロフェッショナル制度と命名するようだ。一応、研究開発の分野に身を置くものだが、既に時間給という概念ではない。
裁量労働制というもので、より正確には一定の手当の代わりに労働時間に縛られないという事なのだけど、何が違うのかが分からない。
年収1075万円となると管理職クラスだろうし、既にバリバリと実験をするような人たちではない。本来、長時間労働を防ぐべく
対策を打つべきなのは、下でバリバリと働いている人たちの方だと思うのだが、そこあたりは会社の勤怠管理に任されているというのが
アンバランスのような気が。ここまで決まってしまったから、成立するんだろうなぁ・・・。

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2月9日 アダムズ方式
 衆議院の選挙制度改革の案が出てきた。選挙区ごとの定数の配分を、現在の最大剰余法からアダムズ方式に切り替えようというものだ。
なんのことやら、という感じだが、一般的には人口規模の小さい区域が得をする事になるのだが、今の日本のように、とりあえず1人ずつ
割り当てている場合には、人口規模の少ない地域で議席が減り、東京や神奈川といった人口集中地域で議席が増えることになる。
結果として一票の格差は小さくなるのだが・・・。なぜこんな事をしないといけないのかが分からない。もっと柔軟に数字を
変えられないのか?と。今や住基ネットで各選挙区の選挙権を持つ人の数は容易に把握できるはずだ。そうであれば、もっとも格差が
小さくなるような解が求められると思うのだ。なぜいまだに昔の人が考えた方法で議席数を出さないといけないのか、という事だ。
最適化問題というのが、結構難しいことは分かっている。それでもこの場合は自由度が比較的低いのでなんとかなるのではないか、
そんな気がしているのだ。ダメなのかなぁ・・・。

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2月10日 奨学金で自己破産
 高校、大学で奨学金を借りたが、変換できないとして裁判所に自己破産を申し出て、手続き開始の決定がなされた。延滞金を含めて
283万円の返還義務が残されているが、精神疾患を患った関係か、定職につけず、返還できなかったようだ。実際にこれまでも
返還のために消費者金融から借金するなどして多重債務で自己破産に至るケースはあったが、最近はこのケースのように
奨学金だけで自己破産する人も出てきているという。借りたものは返さないといけないのは道理だ。リレー口座という制度を
とっているので、返還した分が今の奨学金になっているわけで・・・。それは分かるのだが、自己破産を招くようじゃダメだろうと。
しかも、奨学金関係で自己破産する人がいるという実態を掴んだ上で、制度を改めなかったというのはどうなんだろうか。
そうでもしないと踏み倒す人が出てくるのも確かだろうけど。奨学金でかなりの借金を背負うという事実を、借りる時に
意識できる学生は少ないだろう。そのあたりを認識させる手段が必要な気がしている。

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