Top雑感2012年6月(11日〜20日)

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6月11日 東電の賠償
 東京電力が、福島県南部の9市町村の妊婦と18歳以下の子供に、1人当たり一律20万円の賠償金を支払うと発表した。政府の賠償指針の
対象外となっていた26市町村の一部にあたるそうだ。残った17市町村には賠償せず、福島県の基金に寄付金を拠出することで対応する
という事だ。今回対象となる人数は約3万人。金額にして60億円となる。決して小さい金額ではないが、賠償費用全体からすれば
極端に高い割合ではないのだが・・・。気になるのはその費用はどこから出てくるのか、という事。昨今、ずっと話題になっている
のだが、結局は原価として電気料金に組み込まれる他、税金から投入された費用もそこに当てられるわけで。金銭の流れを
考えると、何が何やらという状態になっている。絶対に損をしないようにできていた業界であり、民間企業である以上は利益を
追求する権利はあるのだけど、ちょっと考えて欲しいなぁ、と。国民感情というものが何なのかよく分からないのだが、
世論調査で出てくる結果を尊重して欲しいといつも思う。直接選挙とかにならないかなぁ・・・。

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6月12日 ノーベルも金融には勝てず
 ノーベル賞を運営するノーベル財団が、今年の賞金額を20%削減すると発表した。賞金は1990年代には上昇を続け、
2000年には900万スウェーデンクローナに、2001年から1000万スウェーデンクローナになっていたが、今年は800万
スウェーデンクローナにするのだそうだ。理由は単純で、ヨーロッパでの経済危機の影響で市場が混乱し、資産の運用が
上手くいっていないという事だ。元々はダイナマイトを発明したノーベルの資産の運用で成り立ってきたノーベル財団だが
金融危機には勝てなかったわけだ。より長期的に運営できなくなるのを避けるために必要な措置だと説明しているようだ。
折角の基金をすべて使い尽くせと言うつもりはないのだが、ノーベル賞に本当に賞金は必要なのだろうか?受賞そのものが
名誉であって、賞金欲しさにノーベル賞を狙う人はいないのではないだろうか。受賞すればその後は色々な所に呼ばれて
講演する機会も出てくるだろうし、代え難い名誉も手に入る。それだけで十分なのではないだろうか。ある年に突然賞金を
辞めると受賞者から文句が出るのかもしれないが、そういう問題ではないような気がする。どうだろう、いっその事、
授賞式への足代と宿泊代だけを財団が負担するという形にしては。

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6月13日 白熱電球自粛
 政府が要求したもの。家庭やオフィスで白熱電球からLED照明への切り替えを促すためのもので、メーカーや家電量販店に
製造や販売面での協力を要請したのだ。経産省が2008年から2012年中に製造、出荷を原則中止するよう要請していたもので、
その2012年になったというもの。ちょうど節電の風潮も高まっているので、念押しとばかりに改めて要請したようだ。実際、
大手メーカーは年内に製造から撤退する予定だとか。まぁ何と言うか、LED電球で白熱電球の代理を100%果たせるとでも
思っているのだろうか。LEDの性質上、熱に弱かったりするし、構造上、全方向に光が向かうようなものでもない。商品によっては
ちらつきが出るものもある。そして何よりも高い。消費電力が小さく、長く使えるので最終的には電気料金で元が取れるという
理論は分かるのだが、どうしても初期投資が大きいのは家庭には痛い。長時間点灯しているような場所であれば、すぐに元が
取れるのだろうが、廊下の電気など、こまめに消すようなところではいつになったら元が取れるのやら・・・。何とも短絡的な
決定という印象が拭えない。アパート暮らしの私にはあまり影響のない決定だが。

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6月14日 漢字表記
 スマートフォン向けのアプリケーションにコンピューターウイルスを組み込み、感染させたとして6人が逮捕された。スマートフォンでの
ウイルスの供用での逮捕は全国初なのだとか。注目すべきは逮捕そのものではなくて、その罪状。今回の逮捕は「不正指令電磁的記録
供用と詐欺の疑い」である。利用料金を不正に表示させて振り込ませているので、そこの部分が「詐欺」。となると残った
不正指令電磁的記録供用がウイルス供用となる。共通部分を除くと「不正指令電磁的記録」が「ウイルス」となる。うん、まぁ分からない
わけではない。ウイルスの実態はデータなので「電磁的記録」、持ち主の意志とは関係なく、データの抜き取り等の不正な命令を
実行するようにできているので「不正」「指令」。くっつけて不正指令電磁的記録となるわけだ。・・・分かりにくい。
どこに書かれているのかと思ったら、刑法168条の2と168条の3にそのままの記載があった。対象が「人の電子計算機」なので
コンピューターもスマートフォンも入るという素晴らしい網のかけかただった。分かりにくいけど。ここまで漢字表記にこだわる
必要が本当にあるのだろうか。

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6月15日 言われてみれば・・・
 KDDIの夏モデルのシャープ製スマートフォン。スライド形状でフィーチャーフォンと同じように物理型のテンキーを搭載している
のだそうだ。私がSoftbankユーザーなので知らなかったのだが、これまでにも同じようにスライド型でテンキーを搭載した
スマートフォンは販売されていたようだ。これ、意外と盲点だったのでは?と思うのだがどうだろう。スマートフォンというと
その先駆けとも言えるiPhoneのイメージが強く、どうしてもすべてをタッチパネルで操作しないといけないという雰囲気に
なっていないだろうか。別に操作がテンキーだっていいじゃないか、という事だ。実際、テンキー付きのモデルの需要はあるようで
だからこそこうして後継機が発売されるのだろう。勿論、本当に補助的にテンキーがあるわけではなく、通常のフィーチャーフォンに
あるように、十字キーやその他の補助キーもある。操作系はフィーチャーフォンのままで、中身がスマートフォン。確かに
こういうのもアリだよなと思った。あまり出ないのは、やはりスマートフォンを別格扱いしたいからなのだろうか。

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6月16日 再稼働決定
 福井県大飯原発の3、4号機の再稼働がとうとう正式決定した。立地自治体のおおい町の町長、福井県知事が再稼働を容認した事を受けて
政府が発表し、実際に関西電力は再稼働に向けた作業を開始したようだ。福井県内でも原発推進派と反対派がいるようで、意見が
真っ二つに別れているようだ。出来レースだの、再稼働ありきの議論だの色々と言われているが、まぁこうなる事は予想できたわけで。
特に、立地自治体のおおい町が反対するとは最初から思っていなかった。原発が動く事でどれだけの補助金が入り、どれだけの
雇用が生まれるかを考えれば当然の事だ。まぁこの点についてはあちこちで議論されるだろうから、深くは突っ込まない。この一連の
騒動で気になるのが「国民(県民)に言葉を尽くして説明して理解を頂けた」という表現がよくされた事だ。確かに記者会見をして
説明をした。しかし、説明をした事と、その内容を理解した事、その説明に納得した事は全く別の問題だ。説明を聞いて、何言ってるの?
と思った人もいるだろうし、納得できないと腹を立てた人もいるだろう。勿論、そういう人に個別に対処するという事はできないだろうが
せめて世間でどう受け止められたのかを検証する期間を置いてもいいのではないだろうか。記者会見で話したから説明責任を果たした
なんて思って欲しくない。

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6月17日 着替えの指示
 今日でかれこれ82回目になる。献血だ。82回もやっているにも関わらず、初めての事が起こったのだ。かれこれ暑い季節になったなぁ
と思いながら献血ルームに着いた頃にはすっかり汗だくになっていたのだ。「走ってきました?」なんて聞かれたのだが、普通に歩いて
行っただけである。そこで言われたのだ「着替えてください」と。今は平気かもしれないが、空調の効いた採血室の中では汗が蒸発し
体温が下がり、血管が収縮するだろうから、着替えてくれ、と。一時期、献血の記念品として配られていた、赤十字社オリジナルの
Tシャツの在庫が残っていたらしく、それに着替えてくれ、と。献血ルームには心電図を測定する部屋があるので、着替えるスペースは
確保されている。別にその辺でも良かったのだが。まぁその後は看護師の間で微妙に有名人に。針を刺した人からは「汗が凄かったって
聞いてますけど・・・」みたいな事を言われてしまったし。体が冷えていて針が刺せませんと言われて以来、寒い時期に行くときは
気をつけていたのだが、これからは暑い季節には着替えを持参しようかな・・・。

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6月18日 大飯で足りるのか?
 もうここまで来たら誰も止める事はできないだろう、大飯原発の再稼働問題。これで不足分を賄えると言われているのだが、その辺りの
数字を検証してみようと思う。経産省の需給検証委員会が発表した関西電力の電力不足分は473万kW。需給が逼迫した時に使用を
控えてもらう随時調整契約を加味すると445万kW。原発1基の発電量は100万kW程なので足りない。実際、今回の再起動で動く
3、4号機では236万kW。この電力を使った揚水発電での上積みが210万kWで、合計446万kWとなり足りるという計算だ。
これで足りるので電気は使いたい放題・・・と言いたいところなのだが、「節電が定着した」として、需要分が最初から4%ほど
削られているのだ。つまり、4%節電した生活をしてギリギリ。ここを誤解すると大変な事になるわけだ。因に、何度か書いたが、
東京電力でも約10%の節電が見込まれている。これを忘れると需給ギャップが崩れる。他、全国各地の需給見込みも、すべて
節電の定着分が計算に入っている。さて、今年の夏はどうなってしまうんだろうか。今の所、町中であからさまな節電の動きは
見られていないが、本番はこれからなわけで・・・。

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6月19日 こんな日は・・・
 首都圏は今日の夜に台風が接近する為に大荒れの天気になるようだ。今、午後9時少し前なのだが、雨に加えて風も出てきた。
雨戸を閉めているのだが、それでも音が聞こえてくるほどの風が吹き荒れているようだ。大潮の時期も重なっているので波が防波堤を
超える事も想定されている。こんな日は色々な情報に目を通しつつ、要らん想像をするに限る。やっぱり気になるのは東名高速の
通行止め情報。高潮になると通行止めになる事もある海岸沿いを通る区間。果たしてどうなっているだろうかと見てみたのだが、
速度規制が敷かれているだけで、そのまま通れるようなのだ。高潮の被害を免れられるという理由で内陸部に作られた新東名が
意外と寂しい結果に終わりそうだ。そして思いを馳せるのはこんな日のコンビニ。きっと客は来ないんだろうなぁと思いつつも
だからって閉店するわけにもいかないし、アルバイトの店員だって休むわけにはいかない。何とかならないもんかなぁと
思ったりもするが、仕方ないと言えば仕方ない。あとは停電が怖いので、PCの電源を落として生活するだけだ。大人しくしていよう。
(geocitiesのメンテナンスの為、19日は更新不能でした。)

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6月20日 停電したけど・・・
 台風が接近していた昨夜、雨戸を閉めてノートパソコンで作業をしていたのだが、見事に停電した。断続的に3回程。
最初2回は数分で復旧、最後は夜11時半頃から2時間ほど停電が続いた。復旧した時に目が覚めたので大体合っていると思う。
停電中に外を見てみたのだが、周りの家は当然真っ暗。でも家の前の街灯は点灯していた。すぐ近くを通る高架道路にある
街灯は消えていた。そんな事から分かるのは、どうやら凄く狭い範囲でのみの停電だったらしいという事。会社は徒歩圏内だが
会社で停電していた様子は無かったし、私とは方向が逆の比較的会社に近い人に聞いてみても停電はしなかったという事だ。
う〜ん、停電した分だけ損した気分だ。で、停電中に考えていたのだが、電力会社側は一体どうやって停電した範囲を知るのだろうか。
どこでどの程度電気を消費しているかをリアルタイムで知る手段がある、とは考えにくいのだが・・・。キッチリと停電の範囲を
見極めて復旧させるというのは結構凄い事なのではないか、そんな気がしてきたのだ。電力会社には批判すべき点も多いのだが、
賞賛すべき点もあるのではないだろうか。

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