Top雑感2012年12月(1日〜10日)

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12月1日 採用活動解禁
 月が変わり、今日から今の大学3年生に対する採用活動が解禁された。テレビで合同企業説明会が紹介されていた。説明会に来ていた
大学生も希望に溢れたような顔をしており、「中小企業も含めると多くの会社があるので、自分に合った会社を見つけたい」といった
事をインタビューに答えている学生もいた。その反面、実際の企業毎のブースについては大手の人気企業に人が殺到するという
状態になっていたようだ。そう、結局そうなるのだ。中小まで視野に入れるとは言ってみても、真っ先に狙うのは大企業。
自分に合うからと最初から中小を狙う人は少ないだろう。そして自分の経験から思う、大学時代に特別な知識や技術のような、専門知識を
身につけていれば、就職活動はもっと楽になる筈だと。私は専門職なので一般職ほどの厳しい倍率にはなっていなかった筈だ。
大学時代に専門知識も学ばずに散々遊んで、就職する段になって、就職難だ・・・なんてのは自業自得ではないだろうか。
実際に雇用が少ないのは事実だけど、実際には就職している人もいるわけで。

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12月2日 否定できない
 専門家が調査を行っていた福井県敦賀原発の活断層の調査。原子炉直下の断層が動いた証拠は見つからないが、断層上の地層に
変形が見られたことについては調査メンバーの見解が一致。結局、浦底断層と今回問題になっているD-1という断層の連動については
「否定できない」という結論に至ったようだ。これ、私のように科学に身を置いている者は何とも思わないのだが、世間一般では
どうなんだろうか。ハッキリして欲しいというのが感想なのだろうか・・・。科学に置いて、関連性が無い、存在しないという
証明は極めて難しい。悪魔の証明とさえ呼ばれる事があるほどだ。逆の関連がある、存在するというのを証明するのは、
比較すると易しい方に入る。関連性なり存在なりを証明すれば良いのだから。その逆は、無い事の証明なので難しいのだ。
そんなわけで「否定できない」という結論なのだろう。科学者としてはよく分かる。問題はこれをどう受け止めるかだ。
先の一般の人がどうかというのもあるが、判断する側が、明確な証拠が無いから再稼働を容認に動くのか、明確に否定できないから
安全性の担保無しとして再稼働しない方向に動くのか。このあたり、科学と世間との乖離が見えそうな気がする。

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12月3日 トンネル事故の影響
 中央自動車道で起こったトンネルの吊り天井の崩落事故。35年近く前に作られた物で、トンネルの天井に打ち込んでいた
アンカーボルトが抜け落ちたためだとされている。この事故の結果、慌てて全国で同じような構造のトンネルでの点検が
行われたそうだ。高速道路やら国道やら、全国に50本近くあるようだ。会社でも話題になったのだが、これからは
そんな危険性まで想定してトンネルに突入しないといけないのか、という意見すらあった。まぁ、同じ時期に作られた
設備であれば、同じように老朽化している可能性があるだけに、その通りかもしれない。実際はコンクリートの成分や
周りからしみ出してくる水の量などなど、色々な要素が絡んでくるのだが・・・。当時の建設技術が悪かったと
批判するつもりはない。むしろ、その後に見直しが全く無かった事が批判されるべきだろう。安全基準も変わっているだろうし、
想定できる事も増えている筈。2重、3重に安全設備を作る事も普通になってきている。これからの建設基準にも
影響を及ぼすだろうか・・・。

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12月4日 衆院選公示
 なんだかんだと色々あったが、とうとう衆議院選挙が公示になった。投票日は約2週間後。早速、今日の夜には選挙カーの
声を遠くで聞いた。今回は12の政党が争うという凄まじい状態になっている。所謂「死票」が多く出るのでは?なんて事も
言われているが、死票の出ない選挙なんてあり得ない訳で、制度上は仕方ないとも言える。前回の衆議院選挙、政権交代が
起こったわけだが、その時の反省からか今回の選挙では、マスコミに流されずに自分の意見に近い政党を選ぼうなどと叫ばれている。
選挙ってそういう物じゃないのか?今更そんな事が声高に言われるほどに選挙がないがしろにされているというのだろうか。
今回、支持政党無しという人が前回にも増して多いようだ。どうなってしまうのか、こればかりは開けてみないと分からない・・・。
因に、選挙の度に何かしらやらかしている私だが、さすがにそろそろネタ切れ。困った。

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12月5日 公職選挙法
 公示日の未明に政党の代表代行がtwitterで他党を批判したり、法律についての苦言を呈したという事が問題になっている。
公職選挙法に違反している恐れがあるからだ。公職選挙法では選挙期間中の不特定多数への文書図画の頒布を、候補者であるか
どうかに関わらず禁止している。厳密には、「何人にも」という文言があるわけではなく、対象についての言及無しに禁止している。
ホームページの更新はこの文書図画の頒布にあたると考えられるからだ。これ、実に微妙だなと思っている。勿論、法律の専門家
ではないので確かではないが、公示の受付が午前8時半からなのに、日付が変わった直後は選挙活動中になるのだろうか、という事だ。
法律自体は昭和25年に作られたものであって、当時はまさかこんな時間に選挙活動ができるようになるとは思っていなかったのだろう。
そういう意味では色々と時代に合わなくなってきているのではないだろうか。おそらく、そんな法律は一杯ある。法律を定期的に
見直す仕組みになっていないのでこうなってしまうのだ・・・。その辺、どうにかならないだろうか。そういう条文を書き込めばいい
だけなんだろうけど、そうすると見直す量が凄くなって、新しい法律を決める時間が無くなるとかだろうか。

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12月6日 電力会社の賞与
 まぁこの季節になると、所謂ボーナスが去年と比べてどうだとかそんな話がよく出てくる。ボーナスの時期がずれている私は
イマイチ実感が沸かないのだが・・・。そんな中、先日電気料金の値上げを申請した関西電力は、基本給を5%カット、賞与は
全額カットすることで、人件費を削減するそうだ。電気料金の値上げに対しての理解を得ようというものだ。ただし、賞与カットは
2013年夏のみの予定。福利厚生の見直しもして支出を抑えるようだ。そもそも、企業が赤字なのに賞与が出る事自体が
おかしいのだが・・・。さて、真っ先に値上げする事になった東京電力だが・・・今年の夏は公的資金注入の条件だったので無し。
その後、年俸制になったので賞与の仕組みそのものが無くなったのだ。実質、どうなってしまっているのかがよく分からない状態。
何とも煙に巻かれたような感じだ。で、今年の冬のボーナスは世間的にはどうなの?

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12月7日 また金曜日
 夕方5時15分過ぎ、地震があった。会社で仕事を片付けて、そろそろ帰り支度でもしようかと思っていたそのタイミングだった。
ちょっと揺れているな、というくらいの揺れが長く続き、時々強くなるという感じ。そう言えば、東日本大震災の時も、こんな感じ
だったと記憶している。曜日も偶然にも同じ金曜日。時間は今回は遅いが・・・。さて、周りの人の反応はというと、かなり冷静な
ものだった。座ったままという人は少なく、一応廊下に出て避難できる準備をしてみるというのがほとんどだった。机の下に潜る
という人は近くでは見かけなかった。揺れがおさまった後は、列車の運行状況をチェックしているのが印象的。帰宅難民になった
経験からだろう。東日本大震災から1年半以上が経過し、そろそろ気が緩んできたであろうこのタイミングは絶妙かもしれない。
被災者はたまったものではないだろうが。ところで、どうしても東日本大震災を思い出してしまうのだが、当時も地震が多いな
と思っていた最中、やや大きめの地震があり、その後に本震としての大震災。首都圏も最近は地震が多い、そして今日の地震。
次が来るか?今後○年以内に首都圏に大規模地震が●●%で起こるなんて騒がれたのもいい想い出だ。

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12月8日 緊急地震速報
 昨日の地震の時の緊急地震速報の結果が公表になった。最初の地震波を検知してから6.6秒後に速報を発表。これは東日本大震災より
2秒ほど早かったのだそうだ。宮城県沿岸では速報から強い揺れまでに20秒あったのだそうだ。それでも速報を出した地域以外でも
速報を出すことになっている震度4を観測した地域があるとの事で、気象庁は精度の向上に取り組むと発表している。仮に地域が
多少間違っていたとしても、これだけの精度で、しかも20秒も前に伝われば凄いのではないだろうか。速報が始まった当初は
3秒前に速報が出るとか言われていたので、使い物にならないと思っていたが、20秒は大きい気がする。今回は震源が陸地から遠く、
震源が浅かった事もあって時間がとれたのだろうが。まだまだ精度を上げるとの事で、頑張って欲しいが、是非とも私の古い
Softbankの携帯電話にも緊急地震速報が届くようにして欲しい。

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12月9日 結局どうなる?
 先日、公示日の未明に政党の党首がtwitterで発言していた事が公職選挙法違反ではないか、という事が話題になっていた。
そんな中、もう1つの事実が明らかになった。首相陣営が、街頭演説で首相のメッセージを伝えるビデオを流していたという
ものだ。故意ではなく誤って流したとの事。有権者向けに制作したものではないそうだ。さて、これも含めて、検察
どう動くのかが気になるところだ。共に不問になるのか、選挙で勝ったらそこから初めて動き出すのか・・・。
因に、今回明らかになったケースは明らかに公示後なので、違反なのは間違いがない。「誤って」というのが許される
わけではないというのは当然だろう。何となく色々と変な事が起こる選挙だなぁと思って見ている。投票は来週。
それまでに、また当日に何が起こるか・・・。

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12月10日 否定できない
 敦賀原発の原子炉の真下を通っている破砕帯が近くの活断層と一緒に動くのかどうか、活断層と呼べるかどうかの議論に
決着がついた。結論としては活断層と一緒に動くと考えられるので、原発の再稼働はできない、廃炉という形になりそうだ。
出てくる表現としてはそんなものだが、ニュースでは実際の会議の様子も一部放送されていたのだが、そこでの表現がいかにも
というものであった。「活断層ではないとは言えない」といった感じのもの。いかにも科学者という表現であり、これを
どちらに解釈するかが問題になる。ここで再稼働を認めないという方向に動いた規制委員会は凄いと思う。活断層だと
明言していないのだが、だったらいいじゃないか、という方向に流れる可能性もあったからだ。委員会は基本的に
ブレーキを踏む側、安全でない限りは稼働させないというスタンスにある事が示されたわけだ。まぁ規制委員会という名前から
してそうあるべきなんだろうけど。

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