ぼくは何のために生きているのか わからないけれど、 他にもわからないことだらけだから、 かまっていられるものか。 ぼくの中身は わからないことがつまっていて、 その外側を人のカタチがおおっている。 そのカタチは 前に道で会った人をよく見ておぼえた。 そうだ。人は道を歩いて、人と会うんだ。 人に会うと、ぼくの口から言葉が出てくる。 ぼくが見ていると、 どこかで聞いた知らない言葉が どんどんひとりでにこぼれ出している。 だれがしゃべってるんだろう? だれがしゃべってるんだろう? だれがしゃべってるんだろう? |