CHARACTERS OF GENESIS Q
「GENESIS Q 人物辞典」+付録「年表」つき
註1:以下の文章は筆者の創作で、物語の筋になんらの影響を及ぼすものではない。
註2:ひとの並びかたは物語への登場順による。
註3:年付はすべて推定。誕生日や血液型については本文で言及があったもののみ記載。
第一話「天使登場」から出演する主なひとたち。第二話「け・も・の」まで。
IKARI SHINJI
○碇シンジ。碇ゲンドウ、ユイのひとり息子として西暦2001年に生まれ、四歳のときに第三新東京市に引っ越してきた。第一中学校に在学中。
○髪は濃い栗色、瞳は褐茶。痩せぎすで小柄。低血圧のせいか朝が弱い。
○年相応にナイーブで、内向的な少年。あまたの出会いやアクシデントを経て、ゆっくりと、だが着実に大人へのステップをのぼってゆく。
○ともにエヴァの保有者である両親から受け継いだかれのエヴァのチカラは、けた外れに巨大。だが、「エヴァ」のことを知らされずに育ってきたため、まだみずからの意識だけでは制御がおぼつかない。
SORYU ASUKA
○惣流アスカ。惣流アレキサンデル・ジークフリードとキョウコの一人娘、2001年生まれ。シンジとは同じマンションの隣同士に住む幼なじみの間柄。中学校のクラスメートでもある。
○燃えるように赤い髪、大きな眼に輝く灰青色の瞳、白い肌と日本では極めて特徴的な容貌の、齢のわりにはグラマラスな少女。
○快活で能動的。プライドが高く、スポーツや勉強といった競争可能なもので人にひけをとるのを非常に嫌う。レイとの出会いで幼なじみのシンジを異性として意識するようになり、やがて、本人も知らず知らずの内に新しい、大きな物語の中へ引き込まれてゆく。
○不安定で、かすかにしか現れていないが、かのじょもまた「エヴァ」のチカラをやどしている。
IKARI YUI
○碇ユイ。1981年8月16日、甲斐ヨシハルに宇佐市内のとある洞窟内で発見され、甲斐家に引き取られる。発見時四歳(1977年生まれ)と推定されたが、実際の年齢は不明。のち、離婚して実家に戻ったヨシハルの父とともに、「碇」姓になる。夫のゲンドウとの間に実子のシンジと養い子のレイがいる。現職は大学の助教授。
○栗色のシャギーの入ったショート、灰茶色の瞳、白い肌という、年齢不詳の若さをたたえた麗貌。実子のシンジよりも、血の繋がっていない筈のレイの方が、それこそ実の親子といってもおかしくないくらいに似ている。
○思いやりが深く、思慮深いというよりほかはつかみどころのない性格。ボケに天然が入ってしまっているのは、ゲンドウと睦まじく暮らしてゆくための適応なのだろうか?料理の腕はプロ級。
○かのじょのもつ「エヴァ」こそがオリジナルで、すべての謎のみなもと。そのチカラの詳細は不明だが、少なくとも「声」でコミュニケートすることはできる。
IKARI GENDOU
○碇ゲンドウ、旧姓六分儀。1966年生まれ。大学入学前に両親を失い、入学当初は奨学金とアルバイトで学費と生活費を稼ぐ明け暮れに追われる。しかし、大学での甲斐ヨシハル、冬月コウゾウ、そして碇ユイとの出会いがかれの運命を決めた。「エヴァ」の移植実験の被験者に名乗りをあげることで、かれはエヴァの巨大な力を獲得して最初の天使「アダム」となり、さらに現在では世界的な巨大企業「ゼーレ」の極東マネージャー、そして秘密組織「ネルフ」の担当本部長として絶大な世俗的権力をも掌握している。妻のユイと一人息子のシンジ、養い子のレイからなる碇一家の大黒柱。
○いまだに白髪の一筋もない頭は短く刈り込まれ、アゴはモミアゲから続く髭で覆われている。肉の削げた精悍な顔立ち、鋭い眼差しを赤レンズの眼鏡で隠している。長身で締まった肉体を備える。
○朴念仁という言葉をカタチにしたような人物。が、その実体はバケモノじみたタフネス、決して屈することのない強靭な精神、そしてあらゆる困難をもねじ伏せる度量を備えた不世出の巨人である。諧謔のたぐいすべてをこよなく愛する風流な面を隠しもち、さらに信じがたいことに手のつけられない親バカだったりする。
○かれは無用のトラブルを避けるため、普段は赤い眼鏡の奥にエヴァのチカラを封印している。しかし、封印をひとたび解いたが最後、状況に応じた戦術を速やかに案出し、変幻自在の「壁」のコンビネーションを用いて敵対者を確実な死へと葬り去る。若い世代のような特殊なチカラはないようだが、かれの強大な精神力、そして無限の体力は強力な「壁」によるパフォーマンスを長時間にわたり可能にする。
AYANAMI REI
○綾波レイ。2001年生まれ。甲斐ヨシハルの実験による最初の成功例「リリス」。インド、ベルリン、シリコンバレーと転々とし、その後香港に五年ほど暮らしていた。碇ゲンドウに口説かれて碇家の居候になり、シンジのクラスに転入してくる。カヲルとは幼なじみの間柄。
○シャギーの入ったウルフヘアは冬の青空のように冷めた色。色の抜けきった白い肌。薄茶色だが、ときとして燃えさかる炎をやどす瞳。
○快活で人懐っこいさわやかな人格と、緊急時に出てくる醒めた、ドライな心性が徹底された人格を二重に併せ持つ。同居人のシンジは普段の方を「レイ」、後者の方を「アヤナミ」と呼んで区別している。「レイ」の方はあらゆるおいしいものに目がなく、その上大酒飲み。お気に入りは日本酒。カミナリが苦手。
○かのじょ特有のチカラは、いったいどのようなものだろうか?
SUZUHARA TOUJI
○鈴原トウジ。2001年生まれ。両親はすでに離婚しており、研究所務めの祖父と父、歳の離れた妹の四人家族。シンジのクラスメート。
○スポーツ刈りの黒い髪、黒い瞳、やや濃めの肌。黒いジャージ一式がかれのユニフォーム。
○シンジの数すくない昔からの友人。父子家庭のため、おいしい食事にいつも飢えており、ヒカリにつけこまれるままになっているが、かのじょの本当の狙いをいまだによく分かっていない。そんなトンチンカンで単純なところもあるが、みずからの信念に忠実で、しかも納得がいきさえすればものわかりもいいというかれは、なぜかしらシンジやアスカ、カヲルにとって良いアドバイザーだったりする。ことばはなぜか関西弁。
AIDA KENSUKE
○相田ケンスケ。2001年生まれ。シンジのクラスメート。
○髪は明るい茶色。縁の細くて黒い大きな眼鏡にそばかすがトレードマーク。
○好奇心旺盛でかつ行動力にも富んでいる理知的な少年。映像や写真をこよなく愛し、ミリタリーマニアでもある。みずからのたのしみのためならどこまでも情熱的になれるのが最大の長所だが、同時にどこまでも利己的になれるのが最大の欠点なのかもしれない。実際、かれの収入源は写真や情報の販売なのだ、その善悪は別として。
HORAKI HIKARI
○洞木ヒカリ。2002年の早生まれ、三人姉妹の次女。シンジたちのクラスメートで、アスカの親友。
○髪は濃褐色、振り分けてお下げにしている。瞳は灰黒色。そばかすがチャームポイント。
○友達思いなうえに、だれに対しても分け隔てなく接する美質から学級委員長を任されている。趣味は料理。そんなかのじょが夢中なのは、ぶっきらぼうだが優しくて男臭い鈴原トウジである。すこし、潔癖症の気味あり。
KATSURAGI MISATO
○葛城ミサト。1985年生まれ。高校中退後、2009年に廃業するまで、加持リョウジと組んで傭兵稼業にいそしんでいた。最高のパートナーシップを放棄してまで廃業した原因は、その一年前の、ゲンドウの依頼で襲撃した先で遭遇した瀕死の少年たちに死をせがまれ、やむを得ず手にかけてしまった、という事実にあった。その後、ゲンドウの引きで、第二新東京市にあった新東京大学を経て、中学校の社会科教師に転向し、シンジたちの担任を受け持つ。愛車は五人乗りのルノー。
○藍味を帯びた黒髪、茶褐色の瞳。目鼻だちのはっきりしたグラマラスな美人。
○普段は陽気で、思いやりに満ちており、情熱をもって生徒たちに接する。しかし、ときとしてトラウマがものぐるしくなるのか、シリアスな思いにどっぷりと沈みこんでしまったりもする。昔のパートナーであった加持にいまだに惚れているが、かれの存在が過去と繋がっているせいか、三十路を目の前にしてもなお、かれとの関係の再開をためらい続ける。極めつけの左党で、アルコールなら何でも飲む。
第三話「大人の仕事」以降登場する、学校関係者たち(それだけではないのだが)。また、シンジのクラスメートとして天使のひとり、カヲルが登場する。レイとカヲルは共通して大酒飲みだが、それはあくまでも月のチカラがかれらに与える代謝能力ゆえ。二人ともカナヅチなのはどうしてだろうか?
第九話「鏡の国のアスカ」まで。
KAJI RYOUJI
○加持リョウジ。1984年生まれ。フリーランスの傭兵。その伝説的な作戦成功率と、敵対者を絶対にのがさない凄腕ゆえに、同業者からは「STEERSMAN」のコードネームで畏怖混じりに呼ばれる。葛城ミサトとペアを組んで仕事をしていた頃に知り合ったゲンドウと契約を交わし、現在は中学校の用務員におさまって、ひねもす花に水をやっている。愛車はランドクルーザー。第三話「大人の仕事」から登場。
○黒い髪をぼさぼさにのばし、ゴムで無造作に束ねてある。精悍にすぎる顔立ちをひねこびながら植わっている無精ひげとまなじりの下がり具合がやや和らげている。
○老獪な人格者で、容易に内面を覗かせないための上っ面の良さと真実を見据える哲学的な眼差しを併せもつ。それらの裏に染み付いているのはもちろん傭兵としてのプロフェッショナリズム。
三十路を迎えたこともあり、腰を据えてミサトを陥としにかかっている。
AKAGI RITSUKO
○赤木リツコ。1984年生まれ。天才科学者である母、ナオコの束縛から逃れ、中学校で理科の教師をしながらみずからの研究をのんびりと進めている。かのじょの開発した生体コンピューター・システム「MAGI」は世界最強の情報戦専用兵器でもある。ミサト、リョウジとは昔馴染みの仲。NSXを改造して自動走行モードを搭載している。第三話から登場。
○髪はブロンドに染めた、ざっくりしたセミロング。肌は白陶のようにつややか。目と頬の間、「涙の通り道」にある泣きボクロがチャームポイント。
○天才にありがちな世間疎さに満ちており、ひとに対して基本的に無関心。しかし、みずからの知的興味に叶うことならば、いかなる労苦もいとわずにたのしむ。ネコ好き。
FUYUTSUKI KOUZOU
○冬月コウゾウ。1957年生まれ。二十代後半にして形而上生物学のホープとして目されていたかれの後半生は、碇ユイのもたらした「エヴァ」の巨大すぎるチカラを物理的、社会的に解明し、制御することに捧げられることになる。2015年現在は新東京大学で教鞭を取りながら、無報酬の助言者として、ゲンドウ率いるゼーレ極東本部の次席を務める。別れた妻とのあいだに一人娘のマヤがいる。第一話で登場が予告され、第三話で初登場。
○すっかり褪せて灰色になった髪をていねいに撫でつけ、オールバックにしている。つねに苦渋を味わっているかのように口はいつも堅く引き結ばれている。長身痩躯。
○温厚な長者だが、その実かれもまた、この世の真実に迫るためには「神に逆らうつみびと」の烙印すら恐れぬ勇気、そして天才的に切れる頭脳の持ち主であり、同時にけっして負の拡大を許容しない実務肌の人間でもある。ただ、やはり歳のせいか、それとも変わり種のパートナーのせいか、慎重論にまわることが多い。
#黄博士。血走った眼をした、狂信的な科学者。ゲンドウに壊滅させられた香港の秘密研究施設の責任者(その前任者は甲斐ヨシハル)で、たった一人の生き残り。レイたちをウサギと呼び、研究対象にしていた。研究を完成させ、失いかけた栄光を再び掴むために、レイを奪還しようと試みる。第三話で登場。
AOBA SHIGERU
○青葉シゲル。1990年生まれ。冬月研究室に入り浸る大学院生だったが、悪友の日向マコト、冬月の娘マヤとともに講師の口を得てシンジの通う第一中学校で数学を教えている。第四話「彼の事情と彼女の都合」から登場。
○黒々としたロン毛。やや下がりぎみのまなじりが鋭く、精悍で思慮深そうな性質をあらわす。
○ギターと女をこよなく愛する現代風の青年。芸術家肌だが、同時にリアリストでもある。趣味は日産の新車でのナンパか。
HYUGA MAKOTO
○日向マコト。1991年の早生まれ。友人の青葉シゲルとともに冬月研究室を根城にしていた。大学院生だが、現在は中学校で現国の講師をしている。第四話から登場。
○若々しい眼差しが太い黒フレームの眼鏡から覗いている。眉は太く、髪は刈り込んでオールバックにしている。
○いまどき珍しいまじめで一徹な若者。趣味は探し物やハッキングといった、隠されたものへの偏愛。
IBUKI MAYA
○伊吹マヤ、1990年生まれ。冬月の別れた妻との一人娘。シンジたちの学校で英語の講師をしている。第三話で登場が予告され、第四話から登場。
○こげ茶色の髪はショートカット、幼さのわずかに残る、表情の豊かな顔立ち。
○素直で、好奇心旺盛な、育ちのよい女の子。まじめに過ぎて奥手なところもある。要点がわかりやすく、理解しやすいかのじょの授業は多くの生徒に人気がある。こぼれるような笑顔で授業嫌いの男子生徒までも引き込んでしまう、才能あふれる英語講師。青葉シゲルと日向マコトに狙われているが、軽々とあしらっている。
NAGISA KAWORU
○渚カヲル、自由意志を象徴する天使「ダブリス」。2001年生まれで、レイとは幼なじみの間柄。ゲンドウに誘われ、第三新東京市の寂れた一隅にある倉庫のロフトスペースで独り暮らしを始め、シンジたちのクラスに転入してくる。現在は第二話「け・も・の」で言及され、第五話「友達から始めよう」から登場。
○色素の薄い灰色の髪、切れ長で涼やかな、普段から兎のように赤い瞳、病的に白い肌。感情をきれいに出すのがうまかったり、鮮やかな立居振舞いのこなし方を知っていたり、とにかくおそろしく魅力的な若者。
○考え方が柔軟で、認識、理解能力にも非常に優れている感受性の豊かな少年。支配的関係を徹底的に嫌悪し、対等な付き合いを非常に大切にしている。トリックスターとしての役割も帯びており、素っ頓狂な思い付きを行動に移して周りのひとびとを混乱させることも多い。特にシンジに対しては運命的な結びつきでも感じているのか、見境なくいたずらを試みる。酒、なかでもワイン好き。
○かれはその本性「自由意志」ゆえに、みずからに限界を設けることをしらない。ライバルと認めた相手と対峙するとき、かれは予測を許さない奔放かつ周到な戦術をあやつり、貪欲に勝利に迫る。また、仲間の能力を模倣し、みずからの戦略に取り込む優れた学習能力をもつ
#古文の老教師。第六話「時に西暦2015年」で登場。授業の合間に西暦2000年に発生したジャイアント・シェイクの説明をするのが、かれの存在理由。
#水谷夫妻。第七話「風呂は命の洗濯よ」に登場。ゼーレの山荘の管理人をしている初老の夫婦という設定だが、実はゲンドウとユイの変装。
#三島トオル。第九話「鏡の国のアスカ」に登場する映画監督。かれがゲンドウの協力を得て製作したSFX超大作「八頭の巨竜」は2015年夏に公開され、記録的な入場者を呼び込んだ。ゲンドウの口利きでケンスケの映画製作に協力することになる。
そして物語は中盤へとさしかかり、惣流一家(アレク、キョウコ、ミズホ)が舞台に現れる。そして、ゲンドウとは異なる理想のもとに生きる男、甲斐とかれの子供たちが順次姿を見せはじめる。第十話「トラブルメーカー」から、第十七話「お気楽天使、南へ」まで。
甲斐の手によってそのからだにエヴァを宿した十七人の若者たちは、「壁」に代表される特殊な物理現象を操るチカラと、「声」と呼ばれるテレパシー能力を持ち、また身体能力においても常人をはるかに凌ぐ。チカラを用いると現れる共通点として、瞳が赤く変色して輝くことがあげられる。シンジだけは例外で、かれの場合は黄金色に変わる。なお、カスミやカヲルはもともと赤い瞳をもつ。
SHINANO MIZUHO
○信濃ミズホ、水の天使「サキエル」。2002年の魚座?の生まれ、血液型はA。記憶を失い、ロサンゼルスでさまよっているところを保護される。アレクに引き取られて惣流家の居候になり、シンジのクラスに転入してくる。第十話「トラブルメーカー」から登場する。
○「最高級の白磁で造形されたかと思うほど白く滑らかな肌。黒絹の様な長髪をポニーテールにまとめ、顔の両側だけ一房ずつ髪を垂らしている。瞳も同様に黒く、黒曜石を思わせる。」(第十話)
髪を束ねる幅広のリボンは鮮やかな黄色。恋敵三人組の中では最もスレンダー。
○かのじょには仲間たちと共に育った過去の記憶がない。だから、かのじょはシンジやアスカ、レイ、カヲルといった友人たちや、かのじょを取り巻く大人たちとの絆をなによりも大切にしている。おっちょこちょいでのろまだけど、感情がひとの倍は豊かな女の子。生きがいはシンジに甘えること、苦手はネコ。まじめなせいか勉強は得意で、英語も話せる。
○記憶を喪失しているからといってエヴァのチカラを失ったわけではなく、ただもはや制御のすべを持たないがゆえにツバサに封印されているだけ。手の平から自由に出し入れできる光の槍、そして視線に沿って走るレーザー状の衝撃波がかのじょのチカラ。
SORYU ALEXANDER
○惣流・アレキサンデル・ジークフリード、通称アレク。日独ハーフ、1967年生まれ。妻はキョウコ、かのじょとのあいだに実の娘のアスカと養い子のミズホがいる。ゼーレの役員を務め、現在は妻子を第三新東京に残し、アメリカを舞台に仕事をしている。碇ゲンドウは高校時代からの好敵手。甲斐ヨシハルは京大の同級生で、莫逆の友だった。第十話から登場。
○「金髪を長く延ばし、耳にはピアス。180センチを超える長身を黒で統一されたブランドもののスーツで包み込んでいる。黒のサングラスときれいに整えられた口ひげ。伊達男という言葉の標本のような男」(第十話)
「身体の方は引き締まり、年齢による衰えなどは微塵も感じさせない。ハーフの所為だろう、肌は白く服の上からはわからなかったが、ずっとたくましい」(第十八話)
○十四の春に既に他人の女を寝取って以来、数知れない女遍歴をこなし、「東から来た金髪の種馬」という噂を否定しようとすらしない。しかし、その本性は冷静沈着にして、行動力に富み、類い稀な頭脳を備えた毅然たる一個の傑物である。また、ゲンドウ同様愛娘をかわいがってやまない。ブラックユーモアの名手でもあり、その才能はゲンドウと対峙したときに十二分に発揮される。
KAI YOSHIHARU
○甲斐ヨシハル、1966年生まれ。大分県宇佐市出身。碇ユイの、血の繋がらない兄。京大ではゲンドウ、アレクと同級生だった。今はゼーレに敵対する組織「人類補完財団」でエヴァに関する研究の責任者を務めている。十四人(ジュンイチ含む)の少年少女たちの守護者かつ育て親。第八話「月光のダンス」でかれの替え玉が登場する。かれ自身は第十一話「聖夜に舞う天使」から登場。
○痩せた背の高い中年男。ゲンドウに奪われた右目には赤い瞳の義眼をはめている。
○かれはゲンドウ、アレク、冬月と袂を分ってから、おのれ一人でエヴァの可能性を模索し続けた。その結果、おびただしい数の子供たちがかれの実験の犠牲となって死に、ただ十七人の幸運な子供たちだけが「天使」となって生き延びたのだ、「ふたつ目のリンゴ」と呼ばれる種としての人類の可能性、そのものを得て。だから、子供たちは甲斐に対して複雑な気持ちをもたざるを得ない。だが、カヲルとレイを除き、甲斐を敬愛しているということにはかわりがなく、かれもまた、かれの「子供」たちを惜しみなく慈しんでいる。
純情で疑うことを知らなかったかつての若者は、いまや表情に乏しく、はすなものいいを好む、屈折した中年男にしかみえない。が、まさにそのかれの実力なのだ、ゲンドウそしてアレクといった当代一流の偉丈夫たちを手玉にとって尻尾すら掴ませないのは。ひどい下戸で、好みは砂糖がたっぷり入ったカスミのコーヒー。
TSUBASA
○ツバサ、「鳥」の天使「アラエル」。2000年生まれ、イギリス出身。カヲル、レイ、ヨウコ、ライ、マイ、サヨコの六人と一緒のグループで育ったことが第十話で明らかにされ、第十一話でついに登場する。
○髪はやや長めのプラチナブロンド、眼鏡に隠れている瞳はグレー、肌は驚くほど白い。耳にはつねにMDディスクのヘッドフォンをねじ込んでいる。
○肉体労働が苦手で、カゲのうすい少年。出番の少なさに拗ねてあらゆるものを茶化し、皮肉を飛ばす。おもしろくないモノには価値を見いだそうとしない。
○直径3センチほどの光の円盤をイメージし、円盤からのびる金色の光でひとにさわることで、ひとの精神にアクセスし、こころの動きや思考を塗り変え、組み変えてしまうチカラを持つ。沈んでしまったサヨコのこころを浮かび上がらせたり、ばらばらになってしまったミズホのこころを治せるかななんて考えてみたり、実は人助けを厭わないナイスガイなのかもしれない。
#松木。「非合法すれすれの活動でゼーレを裏側から支えている」対エヴァ秘密組織「ネルフ」の若い男性職員。第十一話で登場。左胸と右肩にネルフのエンブレムが刻まれた制服を着ている。有能さを仄めかすきびきびした物言いをする。
TENMA
○テンマ、「空」の天使「サハクィエル」。2000年生まれ、インド系。第十一話で初登場。
○「髪は黒く、肌も浅黒い。後ろ髪を伸ばし、三つ編みにしている」「両耳に目玉の耳飾りをぶら下げて、額にも瞳がプリントされたバンダナを巻いている」(第十一話)
「朝日に輝く水面を連想させる静かでいて力強い、生命力に溢れた金褐色の瞳」(第十七話)しかしその特異な色をした眼は、普段は固くつむられている。
○いつもむすっとしていて、コミュニケーションを選び抜いた言葉で限りなく短くすまそうとする。感情の制御に長けていて、ひとに悟らせない。
○かれは増幅、選択自在の五感で世界を極限まで鮮やかに認識することができる。「壁」の屈折率変化による光学迷彩や、おのが血液にATフィールドをはりつめ、爆弾代わりにするという様々な工夫をも怠らない。また、仲間とシンクロすることで超感覚を貸与することもできるが、情報量のあまりの膨大さゆえにシンクロを受けている方は意識の保持が非常にむずかしく、シンクロの経験者による評判は最悪。
KASUMI
○カスミ、「霞」の天使「バルディエル」。1997年生まれ、八歳までニューヨークで暮らしていた。第十一話で初登場。
○シミ一つない処女雪の様な肌、明るい栗色のショートカット、やや切れ長の眼に座る魔力的な赤い瞳、試行錯誤の末に完成されたような美しい鼻梁、わずかに赤く、わずかに豊かな唇、そしてとどめは完璧なプロポーションという凶悪なまでの美貌。澄んだ声音は水晶の鈴の音を連想させる。オフィスで甲斐の仕事を手伝っているときは伊達眼鏡をかけている。
○膨大なデータと書類を神がかった速さで読み込み、魔法のような鮮やかさで整理して把握する生得の才能に加え、ロジカルな冷静さと体系的な思考で甲斐の計画の実務面を取り仕切る、希有の知性の持ち主。しかし、優れた知性と冷酷なイメージで隠してはいるが、かのじょもまた感受性の豊かな女の子であることには変わりなく、甲斐にべたべたに惚れ込んでいて、かれのこととなるとすぐに常軌を逸し、仲間を呆れさせる。
○チカラは他人への憑依、テレパシーで完全操作もできれば、本人の意識を保ったまま行動を支配することもできるという複雑なもの。しかし、主な使用目標である仲間との、人間関係のダメージの大きさを承知しているのだろう、必要に迫られたときにしか使わない。
SAYOKO
○サヨコ、「夜」の天使「レリアル」。1997年生まれ、ロシア系。レイにとても慕われている。第十話でカヲルに言及され、第十一話で登場。
○夏の淡い闇の藍色を宿した瞳、腰まで伸ばした黒絹のような髪、白磁のように白い肌、線の細さをそこなわない豊かな胸、という母性をたたえた美人。
○世話好きで、家事全般をやりくりしているものだから、みんな頭が上がらない。甲斐やカスミとの間に意見の齟齬をきたして、精神虚脱に陥ってしまったこともあったが、三ヶ月かけてツバサが治療し、かのじょのこころを浮かび上がらせた。ボケこそ完璧な天然だが、真夜中の眠りのようにひとを温かく包みこみ、こころを安らがせる豊かな人間性の持ち主。
○チカラは空間接合。黒地に白い縞が縦横無尽に走って不思議な模様をなしている球体、をマーカーとしてイメージすることで、漆黒、真円の転移ゲートを出現させ、テレポートに用いることができる。
#ソード大佐。人類補完財団の意思決定機構「補完委員会」に付属する秘密実戦部隊「クルセイダーズ」のボス。第十三話「月に手を伸ばす者」から登場。「丁寧な口調の中にも玄武岩のような寡黙さを漂わせる男」(第十三話)
RIKI
○リキ、力天使「ゼルエル」。1997年生まれ、中国系。第十三話から登場。
○短く刈り込んだ黒い髪、細い眼のなかの瞳は濃い茶色。肌は日に焼け、無駄のないシャープで均整のとれた筋肉が六尺豊かな体躯をつつむ。
○キャンディーが好物だったり、六つも下のマイに惚れ込みロリコン疑惑をかけられてきっちり否定できなかったりと、相当にまともでない、ずれた考え方を持っている。しかし、物に動じず、いかなる敵対者を前にしても落ち着きを失わない様は、歴戦の猛虎の風格といっても過言ではない。争闘がもたらす刺激への病的なまでの嗜好がかれの行動原理を究極的に支配している。ヨウコ同様体術をこよなく愛し、チカラを使わない素の戦闘さえも厭わない。みずからの強さに揺るぎない自信を持っているせいか、ひとに対して寛容で、骨惜しみをしない好青年。
○八メートルもの巨大な光の刃をふるってあらゆる防御を消し飛ばし、壁以外では防御不可能な刃を同時に五枚も飛ばし、至近距離なら百八枚もの刃を繰り出して一切を消滅させる。しかも、地面を殴り付ければ半径二メートルにわたって陥没させ、さらにかつてのミズホのチカラ同様、「壁」を視線に走らせてそのまま大出力レーザーに変換するチカラまで備え、物理的次元においてはまさに無敵のチカラを誇る戦争天使。
MAI
○マイ、「音楽」の天使「イスラファエル」のひとり。メイの実の妹。2003年生まれ、東南アジア出身。第十話でカヲルに言及され、第十三話でリキとともに登場。
○のばした髪は淡い茶色、左のこめかみからのびる髪の房に淡いピンク、右のそれに紺碧のリボンを巻き付けている。大きな眼鏡の下でよく動く瞳が、右が碧で左が蒼と左右で異なる。からだつきは華奢で比較的小柄だが、繊細な目鼻立ち、瑞々しく張りのある肌をもつ育ち盛りの女の子。
○天使たちのなかで最年少。素直で、無邪気で、人見知りをしない。ロジックや思考に捉われるということをまだ知らないから、その分行動力に富んでいる。
○ひとりでは特別なチカラを持たないが、非可聴音域の音波をメイとコーラスすることで、あらゆるものに分子構造レヴェルで働きかけることができ、無機的な機械などであれば埃屑にまで分解してしまえる。また、どちらかひとりがマーカーとして存在していれば、もうひとりの方の存在を異次元に隠蔽し、ひとに知られることなく行動することができるようだ。
#アクス大尉。クルセイダーズの現場指揮官。四十代の東洋人。戦闘服の下から存在を主張する、鍛え上げられた理想的な筋肉を備え、袖をまくって露にされた両腕には無数の傷が浮かんでいる。第十三、十四話で登場。
#ダガー中尉。クルセイダーズの戦闘部隊長。ギラギラと輝いている眼をした、三十代前半の男。背は高く、痩せている。神経質そうなやや高めの声で話す英語には若干の英国訛りが。第十三、十四話で登場。
MEI
○メイ、「イスラファエル」のひとり。実の妹のマイとは歳が違うだけで、双子のようによく似ている。1996年生まれ、東南アジア出身。第十四話「月の夜、その向こう側」から登場。
○透けるほど白い肌。腰までのばしたやや癖のある髪は明るい茶色、こめかみからのびる髪にマイと同じ色のリボンを巻き付けている。大きな眼鏡に隠れた右瞳は深い緑、左瞳は蒼色。
「(マイとの)年齢差がその身体の曲線に決定的な違いを生み出していた。やや小振りな胸と、ぎりぎりまで絞り込まれたようなウエスト。腰のラインは逆にゆったりと丸みを保っている。脚は細く長い」(第十七話)
○仲間内で最年長のかのじょは、ひとの信用を引き出す沈着、黙ってひとの世話をやく暖かみに、ものごとを解きほぐして簡潔に主張する明晰な知性を併せ持っている。
○能力はマイと一緒。互いに補完することで一人前(以上の?)のチカラを発揮できるようになる。
JUN'ICHI
○ジュンイチ、「恐怖」をつかさどる天使「イロエル」。第十四話で存在が明らかになる。
○デジタル表示のディスプレイにメッセージを表示する以外に存在を主張しない、謎につつまれたキャラクター。
○クラッキング、ネットダイブに関しては万能のチカラを持つ。日本語を用いないのはフォントがないから?
AKITSUKI MIYA
○秋月ミヤ、またの名は「アルミサエル」。2001年11月20日生まれ、血液型はAB。第十五話「偽りの微笑み、真実の涙」でシンジのクラスメートとして登場。
○セミロングのやや黒めの髪、茶色の瞳、おとなしい顔立ち、と日本の典型的な女の子。
「背中に百合の花でも背負っていそうな清楚なイメージ」「茶色の瞳は大きく活力に満ち、意志の強そうな眉と繊細な睫毛がそれを補強している。わずかに赤い唇が白い肌に鮮烈に浮かび上がっている。肩に触れる程度の黒っぽい髪には少しだけ癖があり、陽があたるときれいな茶色に輝いた」(第十五話)という顔をアスカ、レイそしてミズホのチャームポイントを組み合わせて創り出し、シンジのこころをさらう。
○かのじょは他者の容姿や能力を血液や細胞などを介して読み取り、情報源の性質、量、相性などによって結果にばらつきがあるとはいえ、ほぼ完全なまでに擬態することができる。さらに擬態する相手から直接情報を入手すれば後天的なものや記憶まで的確に再現できる。それがかのじょのチカラ。戦いに向いているわけではないが、リキをはじめとする攻撃用のチカラを備える仲間の血を採りこむことで、戦闘に参加することもある。
○しかし、かわいい子の顔を化粧代わりに使ってしまえるからこそ、逆にみずからのおとなしい素顔に起因する劣等感やコンプレックスから逃れられないというジレンマを負っていた。しかし、片想いの相手、カヲルの前で仮面を捨てることで逆に呪縛から解き放たれ、素顔で現実と向き合う強さを手に入れる。
SORYU KYOUKO
○惣流キョウコ。生年不明。夫のアレクとのあいだに実の娘にアスカと養女のミズホがいる。アレクそしてゲンドウとは高校時代からの同級生か?現在は専業主婦?第二話で既に存在については触れられていたが、実際の登場は第十六話「雨、逃げ出した後で」から。
○「アスカに似た赤毛に、ほっそりと細い容姿。穏やかな印象と日溜まりの様な暖かさをイメージさせる」(第十六話)
○このひともとにかく謎の女性。いつも「アスカ二号」と名づけたサルのぬいぐるみと一人芝居をしている。
ARASHI
○アラシ、「雨」の天使「マトリエル」。1999年生まれ、ドイツ出身。第十六話から登場する。
○「黒い髪と茶色の瞳。前髪が長く、鼻にとどきそうだ。その前髪の隙間から、やや垂れ気味の瞳が覗いている。肌は白く、傷一つ無い」(第十六話)
「カヲルとは違い、ずっと現実的で硬質な容貌」(第十八話)
アーリア特有の彫りの深い顔だち。テンマの無表情とは反対に、仮面としての作った表情で思考を隠蔽するが、唯一、ナンパの武器でもある微笑みからだけは胡散臭さを消しきれない。小柄な子が多い甲斐の天使たちのなかでは背の高い方。
○ひとと交渉してこころをつかむのが得意で、特にナンパの腕には誇りを持っている。みずからの才能に酔いしれてしまうナルシストとしての面は否定できないが、経験と結果の積み重ねから行動原理を形成するリアリストで、かつ人に面倒をかけるのを嫌う個人主義者でもある。落ち着きがあり、ロジカルな思考にも長けていて、現実対処能力ではカスミやカヲルにも劣らない。
○チカラはみずからの血液の酸度を調節して溶解液にしてしまう、という実に扱いにくく、役に立ちづらいもの。争闘に用いるときは、二本のバタフライナイフを小道具代わりにして相手の注意を血しぶきから逸らすのがかれのやり口。
ISANA
○イサナ、「魚」の天使「ガギエル」。1999年生まれ、アフリカ出身。第十七話「お気楽天使、南へ」でついに登場。
○「赤茶け、ウェーブの掛かった髪を背中でまとめ、深い碧の瞳は陽気に輝いている。無駄のない競泳選手のような身体のライン、光沢のあるチョコレート色の肌に、純白のビキニの水着。そのコントラストは華麗なシャチを思い出させた。背も高い。180センチに届きそうだ」(第十七話)
○陽気で、元気で、のーてんきな。底抜けに明るい笑顔をもつムードメイカー。むずかしいことは嫌いで、めったなことでは首を突っ込まないため、緻密が売りの甲斐やカスミの作戦には向いていない。
○かのじょのチカラは「異常な身体能力、それだけだ。五感、反射神経、運動能力、体力、持久力、そういったものが常人のレベルを遙かに超えている。ただのバカ力ではない。身体コントロールに関しても速く、正確なのだ。ちなみに水中でも呼吸を止めたまま30分は潜っていられたし、走れば100メートルで5秒を切る。精密機械の様にミリ単位で筋肉をコントロールできた」(第十七話)
YOUKO
○ヨウコ、「昼」の天使「シャムシエル」。2000年生まれ、南米出身。第八話でかのじょのダミーが登場、かのじょ自身は第十七話で初登場。
○切れ上がったまなじりとその奥にある蒼い瞳は無機的なクールネスを帯び、陽に焼けた浅黒い肌が野生的な印象を与える。くすんだ金髪はショートにしてほったらかしにしているのにさらさら。あらゆるパフォーマンスを力強くこなすしなやかからだは不断の鍛錬の賜物。
○テンマの落ち着き払った平静さ、カスミの事務的な冷たさとも異なる、ひとを容易に近寄せない大人びたワイルドな雰囲気を漂わせている少女。徹底したリアリストで虚飾や無駄を嫌い、打撃系武術を好んで実践している。が、そのハードワークのためにいつもからだを疲れさせていて、ライのマッサージの腕をあげる原因になっている。物言いも無駄のない簡潔な言い回しを好み、そっけなく警句を発するのがくせ。
○十本の手指すべてから、あらゆるものを切り裂く光の鞭をのばして自在にあやつり、修練によって身につけた体術と組み合わせて戦うかのじょのスタイルを接近戦で打ち破るのは至難の業。
RAI
○ライ、「雷」の天使「ラミエル」。1999年生まれ、オーストラリア出身。第八話でかれのダミーが登場。かれ自身は第十七話でようやく登場。
○「頭にはテンガロハット、真紅のドレスシャツに黒の皮ベスト。下も黒い皮ズボンで革のブーツも黒だ。赤い前髪がテンガロハットからはみ出している。瞳は空色で、肌は白い。そばかすの浮かぶ表情にはまだ幼さの断片があった」(第十七話)
○不器用で、下手なくせに銃を振り回すのは、あまりに強力で威嚇使用すら自制せざるをえないチカラの代償行為か?そんな無邪気な行動の底には、リキ同様みずからのチカラに対する揺るがない自信が。ヒーロー気取りでつねにカッコつけており、風呂にもかぶったままで入るテンガロハットをみずからのアイデンティティだといって澄ましている。浮世離れしたかれの感性を仲間たちはなかば愛しつつも、なかば呆れかえっている。
○かれのチカラ、すなわちなにものをも貫く矛としての「雷光」にロングレンジで対抗するのは事実上、不可能。おそらく無限速、無減衰で到達し、目標を消滅させるまで止まないのだろう。
TAIJI
○タイジ、またの名は「サンダルフォン」。1999年生まれ、北欧系。第十七話で天使たちのトリを務めるべく、ひっそりと出てくる。コンセプトは「眠り姫」か?
○「金髪の長い髪がベッドに広がっている。透き通る程白く、鼻筋の通った繊細な顔立ち」「違和感がある。なぜなら、どうみても男に見えないのだ。女顔という範疇を軽く超えている」(第十七話)
○つねに寝ている。寝言で呟くほどに中トロが好きなのに、ワサビは嫌い。
○敵意を持って近づく生物を強制的に眠らせる不思議なチカラを持ち、テンマに「生きた蚊取り線香」と決めつけられている。
#フォスター准将。加持リョウジと葛城ミサトの傭兵時代の知人。第十七話で登場。
第十七話「お気楽天使、南へ」でとうとう天使たちが勢揃いする。そして物語は収束の兆しを見せ、数多の謎もゆっくりとほぐれ始める。
第十八話「はじまりはいつも、唐突に」から、第十九話「月の唄」まで。
HOBA EVE
○帆場イブ。日独ハーフ、生年等不詳。一九八五年当時で二十代後半に見えたわけだから、冬月と同世代といったところか?人類進化研究所に所属する研究者。第十九話「月の唄」で登場し、急展開の予感をもたらす。
○「濃い茶色の髪を活動的なショートボブに揃え、藤色のやや垂れぎみの瞳をもった色の白い掛け値なしの美女」「背は一七○をやや超えるだろう。計算されたように鮮やかなプロポーション」(第十九話)
○「妖艶な」「蠱惑的な」そんな形用句が似合う、月の凄絶な輝きを連想させる美女。冬月の研究の主導権をさりげなく、しかしきっちりと横取りする政治的手腕は素晴らしいのひとことに尽きる。
(付録)GENESIS Q TIME TABLE
1957 ○冬月コウゾウ生まれる。
1966 ○六分儀ゲンドウ、甲斐ヨシハル生まれる。
1967 ○惣流アレキサンデル・ジークフリード生まれる。
○この頃、キョウコ生まれる。
1981 ○8月16日、ヨシハル、宇佐市内の洞窟でユイと出会う。
○春、アレク、初めて他人の女を寝取る。
1982 ○ユイ五歳、小学校低学年にみえる。
○ゲンドウ、アレク、高校に入学。おそらくこの頃から敵対関係が始まる。
1983 ○ユイ六歳、中学生といってもおかしくないくらいまで成長している。
1984 ○加持リョウジ、赤木リツコ生まれる。
○ヨシハル、冬月の名を知る。
1985 ○葛城ミサト生まれる。
○春、ゲンドウ、アレク、ヨシハルの三人が京大に入学、すぐに親友となる。
○ヨシハル、冬月と初めて対面する。
○6月末、碇ユイ、京都にやってくる。ゲンドウ、アレクと初対面。
○ゲンドウそしてアレクが、冬月コウゾウ及び帆場イブと出会う。
○11月1日、ゲンドウを被験者にして、エヴァの移植実験が行われる。
○12月24日、ゲンドウのエヴァが暴走、大惨事となる。
1990 ○青葉シゲル、伊吹マヤ生まれる。
1991 ○日向マコト生まれる(早生まれ)。
1996 ○メイ生まれる。
1997 ○サヨコ、カスミ、リキ生まれる。
1999 ○ライ、イサナ、タイジ、アラシ生まれる。
2000 ○ジャイアントシェイクが始まる。ヨウコ、テンマ、ツバサ生まれる。
2001 ○碇シンジ、惣流アスカ、鈴原トウジ、相田ケンスケ、綾波レイ、渚カヲル生まれる。
○11月20日、秋月ミヤ生まれる。
2002 ○洞木ヒカリ、信濃ミズホ生まれる(早生まれ)。
2003 ○マイ生まれる。
○この年までジャイアントシェイク続く。
○この頃、ミサト、傭兵になる。
2005 ○第三新東京市の建設が開始される。
○この頃、ミサト、加持リョウジに出会う。
○碇家、惣流家ともに第三新東京市に引っ越してくる。
○新東京大学が新設され、冬月が教授職を得て赴任する。
○カスミ、甲斐に出会う。
2007 ○東南アジアの地方都市でゲンドウがリョウジとミサトを雇い、秘密研究施設を襲撃する。
2008 ○葛城ミサト、傭兵を廃業。
2010 ○レイ、シリコンバレーから香港に移る。
2015 ○春、シンジ、アスカ、中学二年生になる。
○担任は葛城ミサト。ヒカリ、トウジ、ケンスケがクラスメートにいる。
○物語の始まり、レイがシンジたちのクラスに転入してくる。第一話「天使登場」
○一学期、第二話から第六話まで
○初夏、第七話「風呂は命の洗濯よ」
○夏休み、第八話「月光のダンス」
○秋、第九話「鏡の国のアスカ」
○十一月、第十話「トラブルメーカー」
○十二月(クリスマス・イブ)、第十一話「聖夜に舞う天使」
2016 ○二月、第十二話「バレンタインデーの惨劇」
○春休み、第十三話「月に手を伸ばす者」、第十四話「月の夜、その向こう側」
○四月、第十五話「偽りの微笑み、真実の涙」、第十六話「雨、逃げ出した後で」
○五月?第十七話「お気楽天使、南へ」
○初夏、第十八話「はじまりはいつも、唐突に」、第十九話「月の唄」
"Neon Genesis Evangelion" is the work of the company GAINAX.
original text "Genesis Q" is written by Mr. NARY.
this text is written & edited by Y.IKEDA.
e-mail:hiyamesi@mail.webnik.ne.jp
13/Octo./1998