宵山・月食・コンチキチン・・・  7月19日(水)  by SSさん

●ただ今、帰って来ました! 宵山(祇園祭の山鉾巡行の前の日)見物しながら、恐ろしいほど美しい月食を見る事が 出来ました。ただただ、感動。 お囃子のコンチキチン、子供がちまきを売る声、山鉾の提灯の明かりを背景に、 赤銅色の月が非常に幻想的でした。 翌日の山鉾巡行の見所、「辻回し」(曲がり角で方向転換する)は、1000年以上前の 華麗なるドリフト(すっごくスローな)とでも言いましょうか。 山鉾も圧巻ですが、このお祭りを脈々と続けてきた京の人々の心意気に感服致しました。 う〜ん、さすが京都!
●忘れちゃいません、清水寺。 33年に1度のご開帳。この33年という数字は、ご本尊十一面千手観音が33身に変化する 所から由来しているそうです。 薄暗い本堂に入ると、まあ、いろいろ沢山いらっしゃる! まずは雷神さんのお出迎え。全身真っ赤のくりくりお目目は、ご愛嬌。 ぐるっとご本尊の後ろを回って、いよいよ正面へ。 中央にご本尊、十一面千手観音。脇侍は、向かって左側に地蔵菩薩。右手に毘沙門天。 ご本尊と脇侍の間に、28部衆がいらっしゃる。 ご本尊は、2臀を頭上に挙手して組み、1体の化仏を戴いているめずらしいお姿でした。 ふくよかな頬で、こくっとした感じのお顔でした。 地蔵菩薩が、甲冑を身にまとっているのは面白かったですねえ。 武士から信仰されていたそうです。 とにかく混んでいて、立ち止まってじ〜っと見ていると、後ろのおばちゃんに どすっと押され、後ろ髪引かれる思いで本堂を後にしました。 そうそう、16時までなので、これから行かれる方は時間に注意! 胎内めぐりも不思議な体験でした。靖子さんのお気持ち、よ〜くわかりました。 一人であの真っ暗闇の中を、左手の数珠の感覚だけで前に進む不安。 イラン映画「太陽は僕の瞳」(盲目の少年が主人公。良い映画です)を観た後だったので、 目が見えない人の気持ちを思いつつ、めぐってきました。
●勿論!室生寺にも行って来ました。 いいお寺ですね〜。大好きになりました。 五智如来さまたちは、ご本尊の脇にちょこんといらっしゃいました。 江戸時代から人目に触れていないだけあって、まだ金箔が良い状態で残っていました。 中央の大日如来さまは、仏前ですね。お美しい。 右目が傷ついているみたいで、ちょっとおいたわしい。 五体の光背のデザインが、シンプルでよかったです。 次に公開されるのはいつのことやら、、、今のうちに必見仏でしょう。
●気づいたらこんなに長くなってしまいました。(スミマセン) まだまだ書き足りないのですが、この辺で。

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