仏前な日 仏像に関する情報を仕入れた日に更新します。
第19日(2007.01.07)

「2007正月 仏初詣 谷中の七福神巡り」



東覚寺 福禄寿(ご利益:人望)


東覚寺  新年早々都合のついた3人の仏像好きが集まり、
久しぶりの 仏初詣(注1) を敢行しました。
今回は東京台東区谷中(やなか)の「谷中七福神巡り」。
注1)「ぶつ・はつもうで」と読む。
   初詣の中でも特に仏像に会うことを主要な目的とする
   松ノ内の寺詣りのことを指す。仏前!用語のひとつ。
   


 2001年は横須賀方面、2002年は鎌倉、2003年は東京
で仏初詣をしたわけですが、2004年、2006年はできず、
私としては1人で行った2005年以来2年ぶりの七福神巡り。
2005年は東京は「新選組のふるさと日野」市の
「 日野七福神」をお詣りしました。(それはくずレポで「七福神」で検索してもらえれば見つかります。)
→ 日野市観光協会のサイトの「歩いてお参り日野七福神」はこちら


 さて本日の「谷中七福神巡り」。どのお寺から回っても良いそうですが、
われわれはJR田端駅をスタート地点とし、上野駅をゴールとするルートを選びました。
 →台東区の観光 催しもの情報はこちら
 

 まずは東覚寺。福禄寿<ふくろくじゅ>さんがいらっしゃるお寺からです。
田端駅を降りると凄い人!
人の流れに任せて出発です。というのも、みな田端駅で配っていた七福神巡りのマップを手にしておるからです。
(※当ページの情報もこの「谷中七福神巡り」マップを参考にさせていただいています。)
天気はすこぶる良いのだが強風なので、なるべく日向を選んで進みました。


赤紙仁王  東覚寺に着くと、まず出迎えてくれるのが赤紙を貼られまくった仁王さん。
その名も赤紙仁王(あかがみにおう)。以下看板から転載します。
「東京都北区指定有形民俗文化財
 赤紙仁王(石像金剛力士立像)
 北区田端二ー七ー三 東覚寺
 石像金剛力士立像は、全身に赤紙が貼られているので、
 通称赤紙仁王ともよばれています。
 身体の悪い人が、疾患のある部分に赤い紙を貼って祈願すれば、
 病気が回復すると信じられ、
 現在も、なお、祈願する人が絶えません。〜後略〜」
この赤紙が強風でぱしっぴしっと音を立てはためいていました。
それにしてもいきなり(顔は見えないけど)仁王様に会えるし、
その後ろのお堂には小さな不動三尊像(注2)もお祀りしてあるし、こんなに
仏像満載でいいのかしらん。庭にもさらに菩薩像などがあり、ますます幸先良いスタートである。
注2)不動明王を中央に、両脇に羯羅童子<こんがらどうじ>と制多迦童子<せいたかどうじ>を従えた三尊形式の像。


 ひとまず福禄寿に挨拶。そしてここでオフィシャル色紙を買い、人生初のご朱印をいただく。
木版刷りで七福神の絵が刷られていて、その様子がほのぼのしていたのでつい入手。
とても個性的でかわいらしい判子を巾着と巻物と寺名と3つも押してもらえた。
なんだか一気にテンションあがったぞ、次のお寺の判子はどんなだろ。


■東覚寺■
住所:東京都北区田端2ー7ー3
電話:03−3821−1031



青雲寺 恵比寿(ご利益:正直)


青雲寺 ここは恵比寿様のお寺でした。
向かいの家の屋根で猫がひなたぼっこしてたのが印象的。
東覚寺からは10分弱です。

ちなみに写真で列になっているのはご朱印の列ではなく
単にお参りの列です。

こちらの判子がまた素晴らしく、鯛がお腹を上にしてる図柄。
一瞬天地逆さま?と思ったがお腹が上で正解なのでした。


■青雲寺■
住所:東京都荒川区西日暮里3ー6ー4
電話:03−3821−4241



修性院 布袋尊(ご利益:大量)


修性院 布袋尊 どうですか、この写真。
このお寺の外壁に飾られているのです。
それも連作で。

ご覧の 通り修性院は布袋さまのお寺。
青雲寺からは5分もかからずに来られます。近いです。

タイルの絵にも驚きましたが、お堂に上がってもっと驚いた。
大きな 布袋さまが!!それはそれは寛いだ格好で出迎えてくださったのだった。
身体は黒くてかなり体格が良く、ちょっと(どころじゃないかもしれないが)
お肉がなだれ落ちてると行った感じのおじさんです。
この絵はかなり可愛らしく描かれていると思ってください。

顔はちょっと怖いけど、 悪い人ではないんだろうな…と思いました


■修性院■
住所:東京都荒川区西日暮里3ー7ー12
電話:03−3823−0873



長安寺 寿老人(ご利益:長寿)


長安寺 途中富士見坂を登ってみたがあいにく曇っていて見えなかった。
ご存知の方も多いと思うが東京都内でも結構富士山が見られる
場所は多い。京王線とか中央線の車内からも見られます。

そんなこんなであっちの寺で子猫をかまい、
こっちの寺で柱(とびらだったっけな?)の弾痕を見たりしたら
修性院から長安寺まで40分くらいかかってしまった。
通常は0.7Kmで15分くらいらしい。

このお寺の判子は鹿が座っているところ。
大変キュートな鹿さんです。

なんで鹿なのか?寿老人の相棒だかららしい。



■長安寺■
住所:東京都台東区谷中5ー2ー22
電話:03−3828−1049



天王寺 毘沙門天(ご利益:威光)


天王寺 広大な谷中霊園を抜けて天王寺へ。
長安寺からは5〜6分。

門を入ってすぐ左手に銅製の釈迦如来坐像が。

ご朱印をいただくお堂に入ると、お坊さんが並んで
ご朱印を押していました。書き忘れてたけど
どこも参拝の人でいっぱい。
スタンプラリーに参加している人もいっぱい。
ちょっと時間はかかるが、あるべき箇所に判子が並んで
ゆくというのは楽しいもんだ。しばらくこんな感じは忘れていた。

天王寺 毘沙門天立像  ふと壁を見るとカッコいい毘沙門天立像のモノクロ写真が!
なんと火災前にこのお寺にいたのだという。
うー、もったいない。ぜひ実物にお会いしたかった。
毘沙門天の判子は火焔宝珠でした。


■天王寺■
住所:東京都台東区谷中7ー14ー8
電話:03−3821−4474



護国院 大黒天(ご利益:富財)


護国院 ここまで来ると大分上野が近くなったなあと感じられる。
天王寺からは20分弱。

護国院には大黒天がいらっしゃる。
判子は打ち出の小槌と火焔宝珠と布袋。
火焔宝珠二連発!!


■護国院■
住所:東京都台東区上野公園10ー18
電話:03−3821−3906



寛永寺 不忍池弁天堂 弁財天(ご利益:愛嬌)


寛永寺 不忍池弁天堂 いよいよゴールは寛永寺、不忍池の中にある弁天堂です。
護国院からは20分くらい。
お堂の正面からではなく、不忍池を裏から回って来たのは初めて。

こちらにはもちろん弁財天さまがいらっしゃる。
近寄れないため細部は見られないのですが、
弁天さまを遠くに眺めて谷中七福神巡りは終了。
結構歩いたぞ。

このコースはところどころにお寺のある雰囲気のいい
町並み を歩くのでとても楽しかった。
仏像にも沢山会えたし、ご朱印(というか判子)の魅力に目覚めた、
清々しく、久しぶりにわくわくできる一日となりました。


谷中七福神巡りの色紙 こちら→は谷中七福神巡りの色紙。
良いでしょう。7つのお寺のどこでも売っているので
どこから回り始めてもご朱印がもらえますよ。


■不忍池弁天堂■
住所:東京都台東区上野公園2ー1
電話:03−3821−4638





a-k-i-r-a@2007.12.16
※この頁に記載してある情報はお寺を訪ねた時点のものです。
※記載情報について不都合等ございましたらご連絡ください。


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