仏前な日 仏像に関する情報を仕入れた日に更新します。

第03日(2000.07.01)
情報:第一回仏前だぜツア−(いや、ツアーという程じゃなかったけど)「平等院展〜上野恩賜公園」
内容:見仏 平等院展(第02日目参照)〜仏像パコダ〜不忍池・弁財天〜寛永寺・清水観音堂

  • 待ち合わせには、私が作りました「仏前!」シールを目印にしました。待ち合わせ時間11時30分ちょうどくらいに行ったのですが、ふらーっとシールを取り出した直後にスーッと3方から今回ご一緒させて頂いた方達がすぐに集合!あっけなかったね、いや面倒がなくてよかったんだけども。「アキラです。」「いわみです。」「靖子です。」「櫻井です。」と一応あいさつ。即会場へ。とーにかく暑い日だったよね。
  • 平等院展には12時近くに行きましたが思ったより混んでなかった。しかしながら4人つるんで見仏するのは無理なので集合時間を決めて自由行動。お3方は最初の部屋で瓦とか見てましたが私は雲中くんのもとへ直行。この間は時間がなくて必死に動き回ってるだけでしたが、改めて考えると普段はこんなに近くで見れないんだな、と気付いた2回目の今回は、時間の許す限り好きなヒトだけ見ていようと決めました。(っても結局ぐるぐる回っていたのですけども。)
  • さてベスト3!なんと、前回のランキングに動きがありました! 今日イチは何と言っても南14号!太鼓をたたく右手の中指〜小指のそり具合が、かっこいい!私が見てる時、いわみさんが来てじーーっと見ていた。「はは〜ん。君もホレたね。」と察知し、その場はそっとしておく。後で聞いたら「あの指がいい!」と案の定コーフンしてました。前回良かった北1号と北6号、今回は今イチ。その変わりにランクインしたのは北3号。なぜか惹かれた合掌しているヤツ。地味だけどキラリと光るヤツ。そして唯一前回もベスト3に入っていて今回もOKだったのが南20号。やはり左足をそっと上げていてその下の空間がきれい。後ろ姿は鯉の様。「後ろから掴んでピチピチ跳ねさせたい。」などと思ってたのでした。
  • 遅いお昼を博物館の敷地内にある食堂?で取ります。が、満席。5分程待たされます。さて通されてみるとなにやら懐かしい空間が広がっておりました。これはそう確か、5、6年前・・・学食っ?どうやらそこは社食らしかったのです。混んでる時はこっちも使うんですね(笑)。でも美味しかったよ。安かったし。「どれ(どの雲中)が良かったですか?」 聞かなきゃでしょ!?言い出しっぺとしては。そしてここにてパーカッション系が良かったとか、南20号!とか、パンフに載ってたの(北25号)!とかいう仏話に突入。さらに一番好きな仏は?とか。嗚呼なんて幸せ煩悩タイム。例えそこが社食だろうとも!
  • 博物館を出て櫻井さんとはお別れしました(またお会いしましょう)が、いわみさんと靖子さんと一緒に上野公園を散策(おつき合い有難う)。つーても見仏が目的。まずは仏像パゴダを探します。
  • 「ここじゃないかな?」果たして超わからない場所にそれはありました。ちなみにパゴダっつーのはお堂のことです。よくネパールとかにある目が描いてある半球形のドームがあるでしょう?それです。(あれ、違う?違ってたら指摘してください。)自然光が天井から注ぐ暗いパゴダの中には薬師さんが本尊としていました。脇侍の2人がいい感じでした。なんでしょ?日光月光菩薩でしょうか仲良しトリオがひっそりやってんだね、と微笑ましい限り。仏像はパコダの横に上野大仏の顔の部分のみがバーンとコンクリにより固められ、レリーフのように飾られてました。大仏復興の日まであそこにいるらしいけど関東大震災の時に壊れたやつですよ?いったいいつに復興するんだかね。(場所は上野公園に行けば地図にも載ってます。)要はでも仏像のパコダじゃなくて、仏像(の一部)とパコダって意味だった。面白かったです。
  • 弁財天様は不忍池の中まで桟橋がかかっていてすぐに行けました(徒歩2分)。琵琶湖をモデルにしてるにしちゃー近すぎじゃん、と思いつつ単眼鏡片手にお参りすると、いました弁天さん!6本腕で頭上に鳥居が乗かってました。お顔は残念ながら遠いし、像自体も小さいためよく見えなかったです。でもかなりいい感じの弁天さん。もっと近寄りたかった。 ※この浮島には変な碑が目白押し。「めがね塚」「ふく(ふぐ)塚」「八橋検校の碑」いちいち妙な彫刻がついていてオモロ。必見(て程でもないか)。
  • 締めとして本当に仏がいるのかわからないまま行ってみた清水観音堂でしたが、これが良かった!本尊である十一面観音は秘仏で見れなかったのですが、中心になんかの菩薩がいて(いい加減ですみません)脇に髪のある地蔵さんだとか子育て観音だとか聖観音らしきものだとかがいて、おまけに30cm程でしょうか?彩色もあざやかな(多分)四十八部衆+閻魔大王+風神、雷神がずらーっと4段くらいの階段状に並んでいたのです。これには少なからず感動。3人とも無言で食い入るように眺めていました。 中でも良かったのはこの小さいヒト達ではなく、聖観音らしき菩薩(いい加減)です。左手に蓮を持って腰を右にくいっと捻っている色っぽい仏です。顔も美人!キミに会えて嬉しいよ! こーゆーことがあるから拾い喰いならぬ「拾い仏」はやめられません。「絶対いい仏なんかいない。」とマイナスの場所から見ているので、当たりが出た時は倍以上に嬉しいし、良く見えたりするんですね。 ※ここって京都の清水寺をモデルにしてるらしいと帰って来て調べて知った。そう言えば舞台っぽいつくりでした。
  • そして解散。 仏好きなヒト、それも初対面のヒトと見仏するのはまるっきり初めてだったのですが私は大〜変楽しかったです。なんせ仏友いなかったもので!またぜひ今回集まってくださった方ともご一緒したいし、別な方ともご一緒したいと思いました。いずれにせよ、いわみさん、靖子さん、櫻井さん、お疲れ様でした!そして集まっていただきありがとうございました。またアキラと遊んでやってください。宜しく!! ※PS 単眼鏡は小さくて便利だけど、片目に押し当てるのでちょい不安定、今回使った感じでは双眼鏡の方がいいな、と思ってしまいました。 a-k-i-r-a@2000.07.10

第02日(2000.06.02)
情報:開創950年記念「国宝 平等院展」 東京国立博物館 平成館
内容:国宝/雲中供養菩薩を全点一同に展示した初めての展覧会(他、鳳凰や瓦など)
  • よかったです。超コーフン。詳細は後日。 a-k-i-r-a@2000.06.02
  • 金曜日は午後8時まで(入場は7時30分まで)開館しているというのでふと思い立って行って参りました。(通勤途中に思い付いたので単眼鏡は持参せず。)上野駅の公園口にに着いたのが7時だったのですがアホのアキラはお金を下ろし忘れ、ATMに探さねばならず、やっと現地に着いたのが7時20分。会場は先日国宝展が開催されていた平成館、入り口のおっちゃんの「なんやこいつ」という目を避けつつスッ飛ばします(超息切れ)。平成館はまだ新しくて建物が大変綺麗。しかし、私は建築には興味ないのですぐさま会場へ。最初の部屋は瓦や鳳凰堂創建時の再現CGや庭園復元のため発掘調査で出て来た遺物についてのVTRがテレビで上映されてました。が、それらも興味ないので次の部屋に入ると!ばばばばばーんっと雲中くんが列をなしているではありませんか!実は私は全点来てるって知らなかったのです。ただ行きたいなーくらいにしか思ってなかったのですごく驚いた。(BBSで教えてもらってたのに理解してなかった。)
  • とりあえず、息を落ち着かせる意味もあり、入り口を入って左のケースに入った蓮台(模造)を見ます。上部に梵字が書いてあってグラフィカルで可愛い。蓮台って普通ブツが乗ってて見れないものですから、大変珍しく、興味深く見学しました。そこから右回りに壁画模写のコーナーがありますがそれは例のごとく飛ばして、壁づたいに一周します。今回は部屋を大きく使っていて、その中央の壁に阿弥陀さんの写真がはってあり、雲中たちはそれを囲むように配置されてました。中央に向かって左側の壁は鳳凰堂の長押<なげし>を模したコーディネート。それ以外はなんだかちょっと違和感を感じました。だって、各像の後ろにすりガラスが打ち付けてあって、なんだかオシャレな雰囲気をつくり出そうとしていたのです、なんか変です。でもま、それは展覧会だからしょうがない、ってことで3周くらい彼等を見て回り、気付いた点は、『やっぱ雲中よく出来とるわ!』ってことですね。それと、正面からじゃなくて、見上げ、つまりしゃがんで見る方がかっこいいって事です。そういう風に創られてるのでしょう、下から見ると脇や顎の影が際立って、より一層かっこいい!よくまあ、あんな小さい像なのに、ポーズはもちろん、顔が!良く出来てますよ!!唄っているであろう像にはなんと!歯らしきものまでありましたよ(北1号とかさ)!それから下まぶた。そこがきれいに出来てるものと出来てないものがあって、私はその違いで好みをわけました。
  • お気に入りを探さないと私の見仏は意味をなさないので探すのですが、どれもこれも捨てがたい(ハイ、バチ当たりは自覚してるのでツッ込まないこと)。怪しい早さで動き回る私を警備の人は「ヤバいから無視しよう」と思ってるハズ。でも時間がないから早く見つけなきゃ!と、とりあえずベスト3を!
    ◆決めました!まず、ケースに入ってて、背中まで見える「南20号」。メジャー感に負けた、という気もしますが、グラマラスでかっこいい姐さんって感じ。後ろから見るとまるで生きた鯉が身を踊らせているよう。思わずぐゎしっと利き手で腰のくびれを掴みたくなります。それから下から見た左足のウラ!かわいいです。必見です。足の指までかわいいです。
    ◆次に決めたのが「北6号」。竜の頭みたいなものを棒の先に付けた旗を翻し、右を向いている横向きの方です。どこが良かったかというと、背中がキュートなとこ。ちょっと猫背気味で哀愁が感じられるのもツボでした。
    ◆もう1点は前述した「北1号」です。やっぱ、悦に入ったようなお顔と琴を弾いている姿に惹かれてしまいました。
  • 以上を30分弱で見るのにはとっても集中力が必要で、途中でのどが渇くわ甘いものが食べたくなるわ、体力消耗して大変でした。休日に行かれる方はプラス混雑が予想されるので頑張って下さい。 さて、最後の部屋ではパソコンで鳳凰堂のデータが見れるようになってたんですが、それを製作し、この展覧会にも関わっている(株)PFUって会社は何を目指しているのでしょう?とっても気になります(いい意味で)。どなたか詳しい事情をご存じの方、こっそりメールで教えて下さい。 あ、あと、もう1回6月24日あたりに見に行きたいと思ってるので、ご都合のよろしい方はご一緒しましょう!いいよ!って方はメールか掲示板に書き込んでね!(今度こそ単眼鏡を使うぞ!) a-k-i-r-a@2000.06.03

第01日(2000.05.21)
情報:テレビ番組「よみがえる真言密教の美〜東寺講堂・平成の大修理〜」 NHK教育
内容:東寺の講堂の仏像の修復のドキュメンタリー番組
  • 「仏前やのう〜。」02号で書いたばかりの東寺の講堂の仏。 それがいきなりお昼を食べた後の私の目に飛び込んできました。早速ビデオ録画(見てるっちゅーのに)。
  • 全然知りませんでした。平成の大修理。4月30日に大修理終了の法要が行われたばかりだったのですね。 何分東京在住ですので細かい情報までフォローできないのです。よかったです、この番組見れて。さすがNHK教育、ありがとう。
  • 今回の修理の結果、前からピカピカだった大日如来はさらに金ピカ具合が増し、四天王の一人、多聞天は明治時代の修復以前の顔に戻り、降三世明王(ごうざんぜみょうおう)は大正時代の修復時にはあったのに今は紛失してしまったヘビを当時撮られた写真をもとに再現されていたりしました。
  • 密教仏って印やポーズが怪しくて踏み付けるものもバリエーションがあってかっこいい。再確認したぞ。しかし、あんなに顔で腕がいっぱいあって手にはヘビやら剣やら索やらウジャウジャ持ったのが向こうから本当に来たら恐いよなー。私だったら完璧逃げるね。だってデカイもの。それだけで負け!で、 不思議なのが、こんな日曜の昼2時15分という超微妙な時間なのに、なぜ新聞もとっていない私がしっかりチェックできてしまうのか?ということ。以前放送された興福寺の阿修羅像の彩色再現のドキュメンタリーも偶然見てしまうし。何かあるのに違いない・・・。誰に感謝したらいいのか分からんがありがとう。ああ、感動でした。 ところで予期せず仏が見れたので、 番組が始まった時は胸がドッキドキ。15分くらいしてもまだドキドキしてた(笑)。まるで中学生の初恋。「好きな人に会える!」みたいな感じ。
  • いやあいいもの見たなあ。 大日の宝冠とった姿なんて見た事ないし、腕がないのも見た事ない。大日さんは、腕がない=印を組んでないとすっごく変でしたよ。大日はやはり印だね。
  • そしてごめんなさい。と思ったのが東寺でお経をあげるお坊さんと、お参りに来ているおじいさんおばあさん達。彼等に比べると私ってなんて不遜で冒涜的で罰当たりなことしてるのかーっ!て考えてしまうのですが(暗)・・・、ま、彼等に迷惑をかけなければいいですよね?(立ち直り早っ)イイ仏に対する愛なら負けないし!! でも一つ不満。私の好きな帝釈天にはちっとも触れてなかったんだよね。3カットばかり映っただけ。まあかっこよかったからよしとするか。 a-k-i-r-a@2000.05.22

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