【新薬師寺<しんやくし・じ>− 目玉
:十二神将など】 |
★キャッチ・コピーは「東洋のギリシャ 日本の莫高窟」らしいです。海外仏に詳しくないのでなんのことやらわからんのですけども。こちらにはしばらくぶりに出向いたのですが随分庭がすっきりした印象。そして堂内にはミサ音楽が流れてました。うーん、私にはいまいち。季節にもよるのかな?ミサ音楽ってなんかひんやりしたお堂に流れるイメージがあるので。
薬師如来は相変わらず濃いいお顔をされてますな。靖子さんに言われて気付いたのですが、薬師さんの左脇にいる小さい牛はなんだろう?可愛いのでスケッチしてしまいました。しかしなんか妙。「ねずみが牛になりすましてる。」と囁く靖子さん。あ、なるほど。牛の角の下に平行にひびが入っており、確かに帽子を冠ってるように見える。ああ、うまく描けなかったので実物をぜひ見に行って下さいよ。
十二神将。は、やはりバザラ大将がカコイイ〜!長めの袖丈が今年の女子風だなと思った。パフスリーブみたく肘のところでしばってあるし。それからクビラ大将がいいな。おたけび系。頭は鳥山明系(古過ぎな例えだな)。アクション系ではシンダラ大将。へんな格好だー、ははは。それから動きは少ないがサンテラ大将が渋くてカッコイイのだった。静かに手元を見下ろしていたよ。ぐるっとまわってみて背中も格好いいなと思う。荒々しい顔と対照的に塑像なので手がしなやかで優し気に表現されているのもいいな。やっぱ新薬師寺は好きです。見仏しやすい。(→仏前やのう〜。31号を読む)
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※この日見仏をご一緒したぱらいそ堂さんの見仏記↓ |
新薬師寺
まずは薬師さんにご挨拶。挨拶しつつ光背チェック。
みなさーん。かの光背に茂っている草の葉はアカンサスというんだそうです。
ギリシャ辺りでは道端に繁っているそうです。
関心のある方は庫裏の脇に植えてあるので覗いてみてください。
(でも葉を見た感じでは光背とはあまり似てないような…)
名前はアカンサス「忘れたらアカンサス〜」ほうらもう忘れない。
ここの宿坊にお世話になったときに伺った一口メモでした。
いつえさんの言っていたミサ曲が低く流れる中、十二神将一人一人を見つめていく。
ぐるりと一周してみて今回気になったのは「珊底羅」だ。
次の一周で立ち止まってしばし眺める。
よっしーさんが「このひと良いでしょう。濡れた子犬を見る眼よね」と声を掛けていく。
濡れた子犬…長い槍に体重を半ば預けて腰に手をおき首を傾けて斜め下に視線を落とす。
ちょっと困ったような、怒りよりも愛情のこもった当惑の眼差し…。
チ…チャーミングじゃないか!こちらも目が離せなくなるぞ。
※下へつづく
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★牛★
薬師さんの脇にいる小さい牛。可愛いけど変。角付き帽を冠ってるようにも見える。なんだろこのこは。(絵の中の字は「ここに線」と書いてある。) |
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★バザラ大将★
相変わらずかっこいい。この絵じゃ分かんないけど左手、中指と薬指の間が開いてる。指がめちゃキレイ。 |
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■新薬師寺■
奈良県奈良市高畑福井町
■アクセス■
市内循環バス「破石町」下車、徒歩12分
■拝観時間■
午前9〜午後5時 TEL:0742-22-3736
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