小林多喜二没後70年(生誕100年)記念集会 講演概要メモ
2003年2月22日 風見梢太郎
「今、小林多喜二から学ぶこと」
――「1928年3月15日」と「東倶知安行」を中心に――
(1)「1928年3月15日」の成立過程
いかにして多喜二の飛躍はなされたか
(2)「1928年3月15日」と治安維持法
治安維持法の不当性、恐ろしさをもっともよく伝える作品
(3)作品の読みどころ
多喜二の「二重性的」な目。ドキュメント性と文学性を兼ね備えた作品
(4)「東倶知安行」に見る多喜二の卓越した表現力
「…まだ三十位なのに、すっかり頭の禿げている癇の強い事務長は、少し離れた机で、太い無骨な指で考え、考え算盤をおいていた…」
(5)インテリゲンチャの変革はいかに描かれたか
(6)若者に多喜二はどう読まれているか
インターネットの文芸サイトに集まる若者との交流の経験
(7)多喜二を読み継ぐために