Top47都道府県 献血巡り山口

山口

2021年4月4日
177回目 血小板


何と言ってもこれくらいの距離が一番難しい。東海道新幹線が通っているので新幹線で移動するのだが、距離があるので結構時間がかかる。結果として
移動だけで結構な時間が取られて、観光する時間が無くなるのだ。さらに、飛行機であれば変化が激しいが、新幹線だと座っているだけで変化が乏しく
眠くなる。実際、今回も乗った直後から眠くなり、一眠りしたがまだ静岡県内だったし。

行く前から何となくわかっていたのだけど、山口市というものに明確なイメージがないのだ。宇部市、下関市、岩国市、光市あたりは色々と思い当たる
フシがあるのだが、山口市と言われると・・・となる。時間的に遠くに移動するほどの余裕もないので、山口市で何かいいものがあることを期待して
現地に向かったわけだ。

献血ルームはなかなか辺鄙なところにあった。血液センターの1階にあるわけだが、周りの人通りが少なく、道を歩いている人を捕まえて献血を
お願いするというのは難しいんだろうな、という感じであった。ただ、ひっきりなしに電話がかかってきており、改めて人を捕まえる必要性は
少なさそうであった。血液センターの1階ということで、献血ルーム名も「山口県赤十字血液センター」となっても不思議ではないところ、
「For you」となっていたのが珍しいだろうか。3年前にリニューアルしたらしい。その時に作ったのか、スタッフはFor youのロゴが入った
ポロシャツを着用していた。

献血ルームはさすがという感じで広いロビーが確保されていた。全血専用というベッドはなさそうであった。採血室は白とピンクで統一されており、
間接照明が使われていた。ただ、部屋の隅は結構暗いという罠も。採血室中央に作業机があるが、血液や検査用血液は窓を通じて隣の部屋に保管する
ようで、作業机に置かれることがないように配慮されているようだ。

大学時代に山口県出身の人と仲良くしていたのだが、その人は関西弁を話していた。きっと山口はそういう所なんだろうなと思って乗り込んだのだが、
意外と言葉は標準語だった。語尾にもあまり訛りは残っていない感じだ。

なお、久しぶりに献血の履歴で驚かれた。過去の検査の結果の確認した看護師とか、次回の予約を勧めに来た職員とか、色々と。最近はそういう
反応を示す人が少なかったので新鮮だった。



新山口駅。ホテルなどの都合もあり、今回の拠点はこちらになる。

新山口駅前にあったD51の動輪の展示。しばらく考えて「SLやまぐち号か」と気づいたが、
実際にはC57がメインでD51は予備機なのだそうだ。尚、行った時は2台とも検査、修繕のため、
ディーゼル機関車で牽引する「DLやまぐち号」になっていた。

新山口駅近くの学習塾の窓にあった合格実績。凄さが全く分からないのだが、この分からなさが
遠くに来たなという思いを強くする。

新幹線乗り場と在来線の乗り場を繋ぐ通路。リニューアルで壁に植物がある通路ができたという話は
知っていたのだが、まさかこれが高架した所だとは思っていなかったので驚いた。

新山口駅の在来線の改札だ。山口県内の在来線ではICカードが使えないし、自動改札機もない。でも
切符の裏は黒い、磁気情報を刻めるものであった。

電車で移動してやってきた山口駅。素朴で良い駅だと思う。最近は県庁所在地の駅がこの規模でも
驚かなくなってきた。

これが山口県庁だ。

最初はこっちが県庁の庁舎かと思った。どうやら旧庁舎であるらしく、今は県政資料館に
なっていた。
この旧庁舎を見たときに「古すぎて定礎がないパターンだな」と覚悟したのだが、実際には別の建物で安心した。で、実際の県庁舎に行ってみて、これなら
定礎も期待できるなと思ったがのだが、周りを1周しても見つからなかった。1階は開放感を出すためか壁のほぼ全面がガラスになっているところが多く、
定礎を設置するスペースが無いようだった。庁舎の裏手には滝が2つ設置されていたりして、なかなか珍しいなと思ったのだが、滝を作る余裕があるなら、
どこかに定礎を作ってくれ、と。

県庁から少し歩いて香山公園に行った。日本の歴史公園100選に選ばれているそうだ。
瑠璃光寺の境内に相当するようだ。

行ってみた理由は、この五重塔が美しそうだったから。実際、美しい塔だった。

角度を変えてもう1枚。よく分からないがすごく惹かれるものがあった。

山口駅にこんなものがあり、何だろう?と思っていたのだが、香山公園の五重塔だったようだ。

突如として現れた知足の手水鉢。説明書によると、禅宗の寺にはよくあるのだそうだ。龍安寺の専売特許
では無いようだ。ただ、ここでは「つくばい」ではなく「手水鉢」となっていたのが気になるのと、「吾」が
見えなくなっているのが残念だ。

もう1つ気になる記述があったのが「うぐいす張りの石畳」というもの。石がゆるくてカタカタ鳴るとか
そんなもんかなと思って行ってみたが・・・

石畳の先に石段があり、この石段で音が複雑に跳ね返ってくるという現象だったらしい。


もう1つ、山口駅前の案内標識で気になっていた「サビエル」の文字。
「ザビエル」ではなくて「サビエル」。

行ってみると、歴史の教科書に載っている「フランシスコ・ザビエル」だった。

「サビエル記念聖堂」なんてのも建っていた。どうやら山口県では「サビエル」と
濁らずに呼ぶらしい。理由は不明とのこと・・・。


献血ルーム入り口の外観。中では自動演奏ピアノがジブリの曲を奏でていた。

これが献血ルームの最寄駅。これで山口駅から1駅だ。献血当日の朝は乗客が私1人で、列車は
この次の終点の駅に空気を運搬していった。

何も無いと思っていた山口市でも、行ってみれば何かはあり何とかなるものだと実感。尚、今回も亀山公園という高い所には行っているのだが、
景色がそれほどでもなかったということで割愛している。高さが伝わりにくい感じなのだ。 因みに、今回も天気が悪かった。特に2日目は雨が強くなったり弱くなったりを繰り返す、不安定な天候だった。来月は晴れてくれることを願って。


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