Top47都道府県 献血巡り滋賀

滋賀

2022年7月3日
191回目 血小板


滋賀県には献血ルームが2つある。今回の赤十字血液センターと通常の献血ルームが1つだ。この献血ルームの方を予約していたつもりだったのだが
血液センターの方を予約していた。その事実に気付いたのが1週間くらい前。そこから急に予約の場所を変えようと思ったのだけど、当然のように
間に合うわけもなかった。ちょっと駅から距離もあるし、どうやってアクセスしようかと思って慌てて調べて、何とかなるということで強行した。

滋賀県の県庁所在地は大津。しかし、この大津市に献血ルームは存在しない。そんな都道府県は他に無いのではないだろうか。隣の草津市に血液センター
と献血ルームが存在している。実際、いつも利用しているビジネスホテルのチェーンも大津市には無いことから、意外と大津市の存在感は薄いのかも
しれない。京都駅から在来線で2駅という凄まじいアクセスの良さ故に、京都市と一体として考えられている可能性もある。ただ、県境も跨いでいるし、
京都駅から1駅も移動すると完全に住宅街の雰囲気になるので別れていると思うのだけど・・・。

献血会場は「滋賀県赤十字血液センター」。最寄駅からバスで11分で着くとバス会社の時刻表検索で出ていたのでそれを信じて予約時間の30分前の
バスに乗ったのだけど、実際には17分かかり、結構バタバタで献血ルームに飛び込んだ。私の前にいたのは2,3人といったところ。結構人数としては
少ないのかもしれない。ロビーは血液センターらしくかなり広く、その割には椅子が少ないので余裕のある配置となっていた。しかも最近改装されたのか
かなり綺麗な内装だった。ドアを入ってすぐの後から設置したテーブルで睡眠時間や食事の時間を確認し、その後に別途住所の確認などが行われる
という、珍しいパターンの受付だった。

相変わらずシーフテストはないし、検査採血が終わった時点で本採血の用意が終わっており、そのまま本採血に入った。初めてのパターンだと思う。
ベッドは全部で7台。うち、2台が全血専用だと思う。成分献血の機械はトリマは無かったようだ。結構珍しい気がするが、ここは日曜日しか開いていない
献血会場なので、投資に見合わないのかもしれない。採血室は白を基調としており、壁の1面にだけベッドが並んでいる状態。部屋の一角が壁で仕切られ
事務仕事をするためのスペースになっているようだった。看護師は比較的余っているのか、採血、返血の切り替えの度に様子を聞きにくる感じだった。

献血会場最寄りのバス停からの帰りの時刻もWebでチェックしていたのだが、いざバス停に行ってみるとダイヤ改正でそのバス停からは通らないことが
示されていた。仕方ないのでバス通りを歩いて戻ってバス停を探すという謎の行動をすることに。しかも雨が降っていたのでかなり悲しいことに。
雨なんて降ると思っていなかったので傘を持っていなかったので急遽購入することに。また家に量が増えた。

実は滋賀県に入った時から気になっていたのだが、かなり関西訛りがある。ひょっとしたら兵庫県よりも強く出ていたのではないだろうか。その辺の
子供とかまで関西訛りなのが凄い。京都弁ともちょっと違う気がする。ちなみにエスカレーターは左に立っていた。なんとも微妙な文化圏なのかも
しれない。



大津駅。非常にシンプルでいい駅だった。中にコンビニもあるし。新幹線が停まるわけでも
ないので長さも程よい感じだ。

駅前にあった滋賀銀行の看板。フォントがカッコ良かったのでつい撮影してしまった。

滋賀県庁の建屋。だいぶ見慣れてきた、こういう県庁の庁舎ってあるよね、という感じ。
そして、この前には広い広場とか片側2車線くらいの広い通りがと言いたいが、実際には細い道が
通っているだけという絶妙なアンバランスさがあった。魚眼レンズなので広く見えるが・・・。

このタイプの庁舎だと定礎って無いんだよなと期待せずに探していたらあった。日付は入って
いなかったが。右側から読むタイプの定礎。シンプルだが力強い。

これが滋賀県赤十字血液センター。受付の人に「場所って分かりました?」と聞かれた。バスで
目の前のバス停で降りたので問題なかったが、場所が分かりにくいと言われるそうだ。

献血こそ7月3日で雨だったが、前日の7月2日は晴れて暑かった。暑かったものの、大津市中心部であれば日陰に入ると涼しい。おそらく琵琶湖が
近いので冷たい風が吹いているのだろう。しかも潮風でもないので日陰にさえ入れれば楽だった。ちなみに7月2日、大津市の最高気温は37.0 ℃だった。


ちょっと調べてみると分かるのだが、大津市、特に大津駅の近くは観光できるような所がない。さてどうしようか・・・。


歩いている途中で見かけた消防団のシャッター。何故そこだけ塗り直した?

とりあえず見ておかねばなるまい。琵琶湖だ。確かに対岸の建物などは見えるが
これだけ広いと海っぽい。滋賀県は海に面していないので、海水浴の代わりに琵琶湖で
泳ぐと聞いたことがある。

琵琶湖に設置された鉄柱の上にいた水鳥。この日の最高気温は前に書いた通り37.0 ℃。
そんなところにいるより水に浮いていた方が涼しいんじゃない?と聞きたくなった。

暑すぎて屋内の座れる場所を求めてたどり着いた大津港。港とはいえ勿論海ではなく
琵琶湖に面している。

かくして大津港の待合室で冷たい飲み物を飲みながら近郊の地図や観光情報を確認したところ、候補は2つ。彦根城のある彦根に行くか、
天台宗の総本山である比叡山延暦寺に行くかだ。暑い中どうするかを悩んだ結果、標高が高くて涼しそうという理由で比叡山延暦寺に
行くことにした。


大津市中心部からは京阪電鉄で移動。レールの幅と車体の大きさが釣り合ってなくないか?
と思ったが、標準軌に路面電車サイズの車体が乗っているからのようだ。

何となく「鉄道むすめ」がいそうだなと思ったら本当にいたので驚いた。無駄に感度が上がっている。
このイラストは公式サイトには無い。ほとんどは公式サイトにある絵しか現地でも見つからないので
かなり珍しいパターンだ。

駅からケーブルカーの乗り場に向かう途中で前を歩いていた人のバッグが広辞苑第7版のものだった。
ちょっと欲しいかも。

ケーブルカーは日本一の長さの坂本ケーブルカーを使った。釣瓶式のもので、基本的に単線だが
真ん中で複線になり行き違うことができる。

比叡山延暦寺の入り口。細かい話は別として、今回は東塔から入った。何というか、山全体で延暦寺
となるようだ。

ケーブルカーを降りた時からずっと梵鐘の音が聞こえていたのだが、これがその状態。行列ができて
いた。そりゃずっと鳴ってるよ・・・。

ポスターが貼られていた梵字テラミス。そんなところに商機を見出さなくても・・・。梵字ラテと
セットもあるようだ。

阿弥陀堂。赤いので神社のように見えるがお寺だ。

東塔。全国に6つの宝塔が作られているということだが、その中心となるのがこれだとか。

延暦寺の総本堂が根本中堂なのだが、見ての通り修復中。中には入れるけど残念だ。

他にも色々と撮影しているのだがキリがないのでこの辺で。このあたりは標高600 mくらいらしいのだが、まだまだ暑かったので
比叡山の山頂にバスで行ってみた。



山頂まで行ってみたけど、暑いもんは暑いし、ガスっていて景色はイマイチだしで
結構損した気分だった。

シャトルバスとはいえ、しっかりお金を取られたので、そのままバスで戻るのも癪だな
と思っていたらこういう看板を見つけた。登ってきた坂本ケーブルまで戻れるらしい。

で、看板が示しているのはこんな道だ・・・。

まぁ2.5 kmだって言うし、行ってみるしかないでしょ、とこの道を行くことにしたのだが、激しく後悔した。写真の範囲を超えると
林の中に入るのだが、石がゴロゴロしているような道で、登山靴で通るような道だ。スニーカーで通るには道が悪すぎた。余裕がなさすぎて
写真を撮っていないほど。「山道だな・・・」と思って歩いていたら、すれ違う人に挨拶されるなど、本格的に山っぽくなっていた。
一応、それでも歩き抜いたのだが、どうやら「東海自然歩道」と呼ばれる道であったことを後で知った。

それにしても、延暦寺は何と言うか・・・お寺のテーマパークみたいになってるな、という感じだった。色々と揃っているという感じだ。


まぁ大津と言われてどうしようかと思っていたのだが、相変わらず何とかなるものだ。

ところで、大津市の中心部を歩いていた時に鬼の飛び出し坊やを見た。


鬼の子どもの飛び出し坊や。1箇所でしか確認していない。

「どうして鬼?」と思っていたのだが、延暦寺の説明資料を見ていたときに、平城京の鬼門の方角に建てたという内容があり、
ひょっとして鬼門だから鬼?とか思ってしまった。もっとも、大津市は鬼門の方角からはずれているのだけど。もちろん、真相は不明だ。


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