Top47都道府県 献血巡り秋田

秋田

2022年10月2日
193回目 血漿


特に隠しているわけではないが、高校時代まで過ごしたのが秋田県だ。さらに、高校は自宅から秋田駅まで移動して自転車で通学という感じだったので
秋田駅周辺は色々と思い出深い場所だ。ただ、冷静に考えると高校を卒業してから四半世紀が経過しているようで、高校に向かう細い路地が広い道に
区画整理されていたり、CDをよく買っていたお店が無くなっていたり、上から下まで消費者金融が入っていた通称「地獄の借金ビル」が取り壊されて
いたりと色々と変わっていた。

時間が余ったので試しに高校まで行ってみたのだが、駅前の区画整理された場所は不安がつきまとうものの、踏切のようになかなか動かせない物を
見たあたりから記憶が蘇り、建物は変わっていても道路の形はそのままなので「懐かしいな・・・」と郷愁に浸りながら歩いていた。場所がバレるので
写真は載せないが、高校の入り口まで行ってそのまま戻ってきた。

駅前を含めて、色々変わっていたのだけど、「コンビニがあちこちにある」という事実に一番驚いた。かつては駅前も含めて探すと何とか見つかる
という感じだったのだが、結構あちこちにある状態だった。在来線もSuicaに対応して自動改札になっていたり、路線バスでもSuicaが使えたりと
驚くような変化は色々とあるのだが、コンビニの数が脅威だった。

献血ルームは「アトリオン」という総合ビルに入っている。改装したか移転したかだと思うが、中は緑と白を基調にした綺麗な内装だった。新聞、
雑誌、コミックがかなりの数用意されている。その割には飲み物の自販機は盛大に売り切れの表示がされており、補充を諦めたのか採算が取れなく
なったのか分からないことになっていた。

ベッドは7台と比較的少なめだと思うが、朝イチでも埋まることはなかった。全血の人が大半という印象で、全血採血の機械をあちこちにゴロゴロと
移動させて献血がされていた。ベッドが7台で検査採血が2箇所あるのだが、これを4人の看護師で回しているというのは人数が少ない気がする。検査
採血していた人が、次のタイミングには本採血の針を刺すなんてのはザラに起こっているようだった。ちょっと人手不足感が否めない。

そろそろ遺産と化しつつあるシーフテストは無いし、医師の問診もほとんど何も聞かれなかった。県外から来て献血する人もたまにいるらしく、
看護師が誰かと勘違いしていた。同じような体格で県外から来た人がいた、とのことだが、私は初めてだ。抜針後はタイマーを設定して5分ほど
ベッドで休むことになるが、機械の後片付けをしてしばらくそのまま待つ感じ。タイマーで厳密に管理するというよりは目安として使っている
だけのようだった。

東北も北の方に行くと方言が厳しいことになるのだが、やはり一定の年齢以下で訛りの厳しい人は少ない。駅の待合室にいたお年寄り2人の
会話が全力で秋田弁だった。勿論理解できてしまうし、隣で文庫本を読めないくらい秋田弁に意識を持っていかれてしまっていた。



秋田新幹線名物、新幹線ホームに入線する時に出てくるステップ。ミニ新幹線で車体が小さいので
こういうステップをつけないとホームとの間が広く開くのだ。ちなみに、在来線ホームでは隙間は無いが
ドアの位置が高く、段差ができる。

秋田駅。橋上駅に改装された時に階段の上り下りが増えるとかなり不評だった。いつの間にか駅前広場を貫く
遊歩道が増設されており、正面から駅を捉えることができなくなっていた。

駅の東口。上の写真とは逆側になる。こちらは駅の形が綺麗に見える。綺麗な形をしていると思うだけに
遊歩道で何も見えなくなったのは寂しいものがある。

秋田県庁。見慣れているとは言わないが、まぁそうだよね・・・という感じ。まぁよくある「お役所」
という感じの建屋だと思う。

定礎。昭和34年12月ということで、想像以上に古かったようだ。何か用事があったのか、県庁職員が1人
ずっと正面入口の前に立っていたので気まずい思いをしながら撮影してきた。

アトリオン献血ルームの外観。ビルの角のスペースに収まっている。外にベタベタと大量の貼り紙が
あるのは献血ルームにありがちだけど、どうにかならないものだろうか。

一応、補足しなければなるまい。アトリオンというのは秋田駅から徒歩5分ほどのところにある秋田総合生活文化会館・美術館の愛称であり
展示室やイベントホールのほか、パイプオルガンのある音楽ホールを持っていたりする大きな建物だ。


これがその外観。建設当時はドーミーインは無かったので、飛び抜けて大きい建物だった。

分かりにくくて申し訳ないが、このビル、地下1階から12階まで、中央部分は吹き抜けになっている。
写真は地下1階のホールから撮ったものだが、空が見える。

吹き抜けにあるカラクリ時計。オープン当時、このカラクリが動くのが見たくて連れてきてもらった
記憶がある。当時は毎正時だった気がするが、今は1日に4回。タイミングが合わなかった。

アトリオンと言えばこれ抜きには語れない。最上階にある「札幌かに本家」だ。アトリオンオープン
当時のことを知っている人は共感してもらえると思うんだけどな・・・。

どうやらどこかの支店を畳んだらしい。ディスプレイを作り直すのではなく、カニの写真を貼る
ことで修正するという強引な手法が。どうやら過去には静岡にもあったらしい。

そういえばきっちり行ったことが無いなという場所へ。


久保田城跡。どちらかというと「千秋公園」という名前で知られている。

こんな感じの池があったりして、のんびり過ごすにはいい公園というのが正直な感想。
学生時代に来ていたらどう感じていただろうか。

ちょうど、グリーン&フラワーフェスティバルというものが行われていたのだが・・・

びっくりするほど人がいなかった。このあたり、さすがだ。。。

やっぱり通っていたこともあるし、そもそも観光するようなところも無いので、気になったものを色々と。


改札を抜けた先にあったなまはげのお面と顔ハメ。昔はこんなのなかった。
これしかウリがないもんなぁ・・・。

同じく駅のコンコースにあった秋田犬の何か。朝に前を通ったらペチャンコに
なっていたので空気で膨らませているらしい。

日本全国どこでも、油断するとポストの上に土地の名物を乗せるのだが、秋田は竿燈の
ちょうちんだった。

たまにある「狙っただろ」という看板。どちらかというとガストがあるという事実に驚いた。

地方によくある方言の音声が流れる自動販売機なのだが・・・

「すったげしゃべる」とのこと。う〜ん・・・私のいたところは「したげ」「しんたげ」だから
ちょっと違うんだよな・・・。意味は取れるんだけど、ちょっと違和感。

某芸能人がアルバイトをしていたことで有名になったFORUSというビルだったが、今はOPAに
なっていた。残念。

「『東京ディズニーランド方面』行き」という、あまりにもザックリした方面のバス停があった
わけだが・・・

本当にディズニーまで行くらしい。このバス停を21:50に出て、現地着が7:05。ハードだな。

キティさん、仕事しすぎです。。。
金萬というのは、お土産物としてよく売れているお菓子だ。

観光するところなんて無いのだけど、思い出補正で色々と書きたくなってしまった。が、所詮は思い出補正なのでこのあたりでやめておく。
四半世紀振りに秋田駅周辺を歩き回って何よりも驚いたのが東口の発展具合だろうか。何も無い野原だったのに、NHKの放送局が建ち、ALVE
という拠点センター(言葉の意味はよく分からない)が建ち、太い道路が通り、住宅が建っていた。それだけの歳月が流れたということなんだろう。

最後に秋田名物を。全国的に見ても秋田県にしかないし、秋田県ではそう呼ばれているから、全国でもこの名前で呼ぶしかないという、
ババヘラアイスが売られていたので。


駅前通りで行われていたイベント会場にて。1個200円。

昔は花とか作る人はレアだったし、ババヘラというのは蔑称のような空気があったのだけど、すっかりそれをウリにしてしまったな。


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