生命の価値

私たち人類は、あらゆる生物の中で最も優位だと思ってはいないでしょうか。
単細胞生物よりも多細胞生物、変温動物より恒温動物、両生類より哺乳類、四足歩行より二足歩行・・・。

人類は、脳が発達して今のような暮らしをするようになりました。
でも、他の動物よりも走るのが遅かったり、力がなかったり、嗅覚や視覚など、劣っているところもたくさんあります。
その分、手先が器用になったり、科学技術を発展させたりして、自分達の暮らしやすいように社会を作り上げてきました。
そうしていうちに人類は錯覚してしまいました。
人が頂点で人以外の生物は下等である、と。
もちろん、学問上では食物連鎖によって生命は成り立っている、ということは知っています。
しかし、食物連鎖の中に人類は含まれていないのです。
現代社会では食物を栽培し、飼育しています。
人類は自分達が生きやすいように社会を作り上げた結果、多くの生命を犠牲にしてきました。
そして今は危機にさらされています。
だけど、それもまた一概に否定することはできません。
どんな生物だって、自分達の暮らしやすい環境を望んで いるのですから。
ただ、どの生命が欠けても長い生命の歴史をこれからも続けていくことは難しいと思うのです。
全てを人工のもので置き換えようとしても、それには限界があるでしょう。
生命の価値に上下はないと思うのです。
各々の役割があって、それで地球上の生物はやりくりしているわけですから。

人類は、近頃になって地球を汚してきたことに気が付きました。
そして、多くの尊い生命の歴史にピリオドを打たせてきたりもしました。
後でその重大さに気付くのです。

人類って一番偉いんでしょうか?