地面

だんだん夏が近づいてきて、紫外線の気になる季節となってきました。
こう、アスファルトの照り返しがキツイと暑さが倍増するというものです。
そういえば、東京で長いこと暮らしていると土の道がなくなっていることに気付きます。
私道も舗装しているところが多く、砂利道も大分少なくなっています。
道行くところアスファルトです。
これでは裸足で歩くことがなくなるのも当たり前です。
靴を履かなければ太陽が照りつける日は熱すぎるし、ガラスの破片も落ちてるしで、振り返ってみると危険がいっぱいなんだな、と思います。

よく、地に足をつけて・・・と言うことがありますが、地に足をつけることなんて難しいのかもしれません。
地面の見えるところなんて探す方が難しく、だから靴を脱ぐことも出来ず。
これでは浮き足立っている若者だらけでも不思議ではない世の中なのかもしれません。
そういうことで、一概に若者だけの責任ではなさそうです。

高度成長の時代、古いものは新しいものへとどんどん作り変えられ、買い換えられていきました。
また、それが都市化への第一歩だと思われていた風潮もあったでしょう。
そうして物事は合理的に進んでいったかのように感じられていましたが、実は率先して実行していた人達が
浮き足立っていたのかもしれません。
根底がしっかりしていれば申し分ないのでしょうが、なかなかそうもいかないのが人の常。
気付いた時には子孫が繁栄していました。
今からでも遅くない、と今の浮き足立っている若者に問いかけてみて、果たして地に足をつけられることはあるのでしょうか。
もう地面は見えなくなっているというのに。