突然だが、私は石焼きビビンバが好きだ。
普通のビビンバでも別に構わないのだが、やはり石焼きの方が美味だと思う。
石焼きにすると何が違うのかといえば、それはご飯のおこげにある。 あの香ばしさがよりビビンバの美味しさを引き立てているといえよう。
さて、そのおこげ、かなり昔から親しまれているものだが、事の発端は偶然であったと思う。 奥さんがご飯を炊く際に、必要以上に火にかけてしまった。 すると、鍋底のご飯は焦げる。これがおこげだ。
まあ、偶然のような必然のような・・・。
そんなことより、そのおこげを食べてみたところ、何やら香ばしく、ほかほかのふっくらとしたご飯も美味しいが、この焦げたご飯も結構イケることに気付く。
そうしてわざわざ故意に焦がして1つの料理となったものが焼きおにぎりだろう。 醤油まで塗って、さらに香ばしさを引き立ててしまった。
これと同様のことが石焼きビビンバにも起こっていたのではないだろうか。
また、中国料理のおこげも今では油で揚げてはいるものの、元々はご飯のおこげと同じだろう。
つまり、おこげの発端は失敗だったのではないか。
昔のことだから食料事情もあるだろうが、「ヤダー!失敗しちゃった。バレないうちに捨てちゃお」とかせずに、恐る恐るでも、まず食べてみる。
その失敗作をいかに美味しく(ごまかして)食べるか、ということを考え、 試行錯誤を繰り返し、なんと立派な料理にまで作り変えてしまったのだ。
今回のテーマはおこげなので、外側の問題なのです。 ですから中身はそれほど重要ではありません。 ということで中身のない取り留めのないコラムにしてみました。
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