バレンタインデー

バレンタインデーというと、女の子は一度くらい手作りチョコに挑戦したりするものなのであります。
私も何を隠そう、中学3年生の時にチャレンジしたのでありました。
・・・確か。

初挑戦のチョコは、小さく四角に切ったカステラ(スポンジ)にチョコを絡め、自分で言うのもなんですが、なかなかの出来でした。
パッケージも選りすぐりのおしゃれなものにして完成し、目指すお相手を呼び出して渡したのでありました。
そのお相手は、サッカーが上手でギターが弾けて、やや髪の毛の長い、一見ワイルドな感じの男の子。
それから、一応お付き合いらしきものをしたのですが、実際付き合ってみるとイメージは違ってくるし、話は盛りあがらないしで、すぐに消滅してしまいました。
現実はこんなもんか、と私なりに理解したのでありました。

それからはや○年、今ではチョコを作るどころか憧れる人もなく、現実の中であくせくと毎日を生きております。
一応、毎年事務所のスタッフや父など、身近な人に義理チョコなるものを買ったりするのですが、甘い甘い話が梨のつぶて。
周りでは結婚したり子供が出来たり、と変わっていくのですが、私は何も変わらない毎日・・・。
まあ、好きなことをしているのだから仕方ないか、とも思うのですが、それにしても浮いた話が無さ過ぎるのもどうかと思うのです。
母は、そろそろ結婚とか考えたら、とか孫の顔が見たいとか、じわじわ攻めてくるし。
部屋でギターの練習をしていても、「あら、熱心ね。それ位他の事もすれば彼氏くらい出来るだろうにねぇ」などと逆なでをするのです。

大体、みんなバレンタインデーなどと騒ぎ過ぎるし、浮かれ過ぎるような気がするのですが。
男の人も、チョコよりお酒が良かったり、好みも色々あると思うし。
そこで、事務所のスタッフに、バレンタインデーにチョコが欲しいか聞いてみると、「商品券がいい」とか「貰えるなら何でもいい」とか「裸にリボンがいい」とか、まともな答えは返ってきませんでした。
聞いた私がバカでした。
この事務所の将来性に疑問が増えただけです。

どうなんでしょう?
やっぱりチョコレートを欲しいものなんですかねぇ〜?