何やら時代劇が大はやりのようです。
年末年始の特番など、テレビの世界はサムライ達がカッコよく飛びまわっております。
何を隠そう、私も大河ドラマ『利家とまつ』を毎週見ていたのでありました。 いや〜、なかなか面白かった・・・。
私も一度くらい「私におまかせくださりませ」などと見栄を張ってみたいものです。
時代劇はあくまでも娯楽なので、それはそれで良いのですが、4、5百年前は実際に命を賭けて戦に出かけていた人達が大勢いたわけです。
いくら忠義を尽くすのが武士の役目とはいえ、戦なんて死にに行くようなもので、昔の人はスゴイなぁと思っておりました。 私なんて絶対ヤダ。
ところが、実際にはどうだったのかという話を聞いたところ、ただ戦いに行く人というのは一部の家来達で、あとの雇われた兵隊達は、戦地で金や物を奪ったり、百姓の女達をさらって売り飛ばしたり・・・と、目を覆う、いや、耳を塞ぐようなことばかり。
でも、それを禁止すると兵隊が集まらなくなってしまう等のことから半ば公認状態だったと聞きました。 酷すぎるではありませんか。 悲し過ぎます。
ほんの数百年前までそんなことが平気で行われ、人が人として生きられなかったのです。
もっとも、明治や大正などの時代も少ししか変わっていないのかもしれません。
そう考えると、私は幸せな時代に生れたのかもしれません。
だけど、男女同権とか人は平等であるべきだとか、人が人として生きていられる歴史はまだ百年にも満たないのですね。
人は何千年もこうして生きているのに、人らしく生きているのはまだ百年も経っていない。 今、この瞬間も時代劇の一部なのかもしれません。
そんなことを思いながら、信長・秀吉・家康などの時代劇を熱にうなされて見ていたのでありました。
鳴かぬなら 私が鳴こう ホーホケキョ
鶴姫
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