0の重さ

数日前、私は風邪をひきました。
ついでに、花粉もそろそろ飛び始めたらしく、くしゃみ、鼻水、鼻づまりに悩まされ、風邪を早く治そうとベッドに横たわってもちっとも休まりません。
酸欠になりつつ、まったく、どうして鼻が詰まるんだよ〜と思いながら考えたのです。
どうして生きているんだろうと。

人は幸せだったとか不幸だったとか言って死んでいきます。
私もきっとそうなるのでしょう。
でも、その境目って何なのでしょう。
幸せと不幸の真ん中にあるもの。
それは私なりに考えると0・・・ゼロなのです。
そう思うと0ってなんて重いのでしょう。
例えば結婚して、旦那様が死ぬ間際に、君のおかげで幸せだったよ・・・、なんて言ってくれたら、その旦那様は0よりも0.1か10か、よく判らないけれども、幸せだったのだと思うのです。
しかし、その旦那様が君と出会わなければ良かった・・・などと言って息を引き取ったなら、どうでしょう。
ちょっとだけ不幸でも一杯不幸でも、やっぱり不幸に変わりはありません。
私自身も命の終わるときに、生まれてきて良かったと思えたら、それが例え0.001でも100でも1000でも幸せに変わりはない、と思うのです。
でも逆に0.0001でも不幸だったとしたら、私の人生はつまらないものになってしまうのでしょう。
そう思うと、その基準である0は、とてつもなく重く感じたのでありました。

久々の風邪と花粉症とのドッキングは私を打ちのめし、辛い一夜を与えたのです。
でも、私は生まれてきた以上、絶対に幸せだと思って一生を終えたい。
0.000001でもいいからプラスで終わりたい、と思ったのです。
風邪は万病の元。
寒さも厳しい季節。
花粉も飛び始める季節。
皆様もぜひ気をつけてお過ごし下さい。