迫りくる冬

日一日と寒さが迫りくる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ただでさえ冬が近づいているというのに、テロだの戦争だのリストラだのデフレだの、心も体も寒くなっていくのであります。
そんな時は、それよりも寒いギャグを連発するか、寒いところへ行ったりすると麻痺してわからなくなって良いかもしれません。

そこで私、アーティストとしてはいち早くその寒さを体験すべく、ロシア料理を食べに行ったのであります。
とりあえず、知識がなかったのでコースを頼んでみました。
前菜から始まり、色々出てきたものをそれなりにおいしくたいらげていきました。
しかし、見た目に華は感じられず、優雅さもなく、一言で言うなら”質素”に尽きるのであります。
やはり、寒いところに色彩豊かなものや種類が豊富な食材が少ないのではないかと推測できました。
ピロシキとボルシチは思ったとおりの味でした。
そして、全般的に油が豊富に使われており、胸焼け症候群の私としては辛いものが少しあったりもしました。
それに、窓にはロシアの景色の絵が貼ってあり、白樺やモスクワの街に雪が積もっていたりして、温かいスープを飲みつつも私の寒くなりたい願望を見事に叶えてくれたのでありました。
ロシア料理の印象としては『生きるために食らう』という力強さを感じたディナーでした。

これから冬を迎え、ますます寒くなりますが、皆様におかれましては風邪などひかれませぬよう、お気をつけいただいて、お暮らし下さいませ。